コワーキングスペースとシェアオフィスの違い|料金・登記・選び方を比較

2026年10月29日

多様な働き方が広がるなかで、「コワーキングスペース」と「シェアオフィス」を比べて検討する人が増えています。
コワーキングスペースは、オープンな共有空間を必要なときに気軽に使う場所です。シェアオフィスは、固定席や個室を月額で確保し、事業の拠点として使う場所です。

ただし両者に法的な定義はないため、施設名よりも「個室や固定席があるか」「法人登記ができるか」で見分けると、選び間違いを防ぎやすくなります。違いを押さえたら、次に気になるのは料金と自分に合うタイプでしょう。

そこで各形態の料金相場とメリット・デメリットを比べたうえで、似た形態であるレンタルオフィス・バーチャルオフィスとの違い、働き方別の選び方、契約前の確認点へと話を進めます。

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この記事でわかること

✅ コワーキングスペースとシェアオフィスの設備・料金・登記可否の違い
✅ レンタルオフィス・バーチャルオフィスを含む4形態の比較
✅ フリーランス・副業・起業など働き方別の選び方
✅ 許認可が必要な業種の注意点と契約前のチェックポイント
✅ 契約前によく挙がる疑問への回答

目次

コワーキングスペースとシェアオフィスは、いずれも複数の利用者がひとつの施設を共有して使うという点では共通していますが、設備や使い方、目的においていくつか明確な違いがあります。一方で、設備や使い方、目的には傾向としての違いがあります。

法的な定義はなく施設ごとに線引きが異なる

コワーキングスペースとシェアオフィスには法律上の定義がなく、どこまでをどちらと呼ぶかは運営会社ごとに異なります。

一般に、コワーキングスペースは利用者同士の交流やコミュニティを重視する文脈で広がってきました。シェアオフィスは、作業空間やオフィス機能を複数の事業者で分け合う文脈で普及しています。そのため、オープンな共有空間が中心ならコワーキングスペース、固定席や個室が中心ならシェアオフィスと呼ばれるのが一般的です。

実際には、個室ブースや登記オプションを備えたコワーキングスペースも、オープンラウンジを併設したシェアオフィスも少なくありません。施設を選ぶときは名称で判断せず、固定席・個室の有無と法人登記の可否を確かめると、目的に合うかどうかを見極めやすくなります。

設備や機能、特徴などの違い

主な違いは、利用スタイルと、法人登記・セキュリティへの対応度に表れます。下の表で項目ごとに比較します。

比較項目コワーキングスペースシェアオフィス
主な利用者層フリーランス、副業、リモートワーカー少人数企業、スタートアップ
利用スタイルオープンデスク、自由席、短時間利用可固定席、個室、月額契約が主流
空間の雰囲気カジュアル、交流しやすい、開放的静かで集中しやすい、ビジネス用途向け
設備Wi-Fi、電源、フリードリンク、共有ラウンジ専用デスク・椅子、鍵付き個室、法人登記、郵便受取
契約形態ドロップイン(時間制)、月額制月額制、法人契約、年間契約もあり
料金目安ドロップインは30分数百円程度から、月額プランは数千円から固定席は月額1.5万〜5万円、個室は月額3万〜10万円程度
法人登記不可または追加料金で登記可が多い多くの施設で登記可(追加料金が発生する場合も)
セキュリティ・許認可共有空間のため、許認可が必要な業種には不向き個室なら許認可の要件を満たせる場合がある

このように、カジュアルかつ柔軟に働けるコワーキングスペースに対し、シェアオフィスはよりビジネス用途に特化した空間であることがわかります。

コワーキングスペースとは、異なる立場や職種の人たちが同じ空間を共有して働くオープンなワークスペースのことです。「Co(共同)」+「Working(働く)」という言葉のとおり、個人がそれぞれの仕事をしながらも、交流や情報交換がしやすい環境であることが特徴です。

コワーキングスペースの設備・機能と特徴を解説

フリーランスや副業、リモートワークなど、柔軟な働き方をしている人にとっては、「自宅より集中できて、オフィスより自由」という理想的な環境と言えるでしょう。

設備オープンデスク、ラウンジ、電話ブース
機能高速Wi-Fi、有線LAN、電源、フリードリンク
オプション会議室、コピー機、ロッカー、法人登記

コワーキングスペースの利用方法

入退室はスマートフォンアプリや会員カードで行える施設が多く、会議室や個室は事前予約制が一般的です。フロント受付のある施設では、スタッフによる対面対応もあります。

アプリで使える施設なら、初回の流れはおおむね4段階です。最初にアプリをダウンロードして会員登録を行い、本人確認を済ませます。続いてアプリで空席を確認して予約し、当日は発行されたQRコードなどで入室します。退室すると利用時間に応じて自動で精算される仕組みが一般的です。

月額プランの場合は、問い合わせ・内覧から申し込み、審査を経て契約する流れになります。

コワーキングスペースの料金プラン

コワーキングスペースは、柔軟な利用スタイルに合わせた多様な料金プランが用意されているのが特徴です。利用頻度やワークスタイルに応じて、無駄なくコストを抑えることができます。

ドロップイン(都度利用)15分単位や1日単位で利用。料金は時間単位で500〜1,000円、1日利用で1,000〜3,000円程度が一般的。出張時や気分転換に一時利用したい人
月額プラン(使い放題)月額で営業時間内または24時間いつでも利用可能。毎日の仕事場として使いたい人
ライトプラン(月○時間まで)月30時間、50時間など、上限付きで割安な月額プラン。週に数回だけ使う人や副業利用者
固定席プラン毎回同じ席(専用席)を使える。モニターや私物の設置も可能。安定した作業環境が欲しい人
回数券(プリペイド式)5回・10回など、時間や回数単位で事前購入し、必要なときに使える。定期的に使いたいが毎日は不要な人

THE HUBでは、以下のようなプランをご提供しています。

・ドロップイン/従量制プラン

アプリから空き状況を確認し、30分単位で予約・利用できるプランです。入退室時に発行されるQRコードを使って、必要なときに必要なだけ利用可能。月額費用が不要なため、初めての方やたまに利用する方に最適です。

\30分275円でワークスペースが使える/

・1拠点プラン(拠点固定型の月額プラン)

1拠点を選んで、月額定額で利用できるプランです。拠点の営業時間内であれば自由に出入り可能で、オプションで登記や郵便受取、電話サービスも受けられます。

・全拠点プラン(全拠点利用可能プラン)

THE HUBが展開する80拠点超のオフィスと全国1,800以上の提携オフィス・会議室・ブース・カラオケ・ホテルが利用可能なプランです。

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このように、THE HUBでは「気軽に使いたい方」から「拠点を構えたい方」まで、柔軟なプラン設計がされています。 目的やライフスタイルに合わせて、最適なプランを選ぶことが可能です。

コワーキングスペースのメリットとデメリット

コワーキングスペースは柔軟で快適なワークスタイルを実現できる一方で、利用目的によっては合わない場合もあります。まずはメリット・デメリットを整理しておきましょう。

メリット

項目内容
初期費用・固定費を抑えられる賃貸オフィスは敷金(保証金)・礼金・仲介手数料で賃料の10〜12か月分、内装工事費まで含めると数百万円規模の初期費用がかかる。コワーキングスペースは家具やネット環境が整っているため初期費用が数万〜20万円程度に収まることが多く、水道光熱費・通信費が共益費に含まれるケースも多い
利用時間・場所の自由度が高いドロップインや複数拠点利用が可能なプランもあり、ライフスタイルや予定に合わせて使える
設備・環境が整っているWi-Fi、電源、フリードリンク、会議室など必要なインフラが揃っており、すぐに業務を始められる
気分転換・刺激になる自宅とは違う、ほどよく人の気配がある空間で集中力が上がる人も多い
他の利用者と交流できるフリーランスや異業種とのつながりを求める方にとって、自然な出会いや情報交換の場になる

デメリット

項目内容
プライバシーを確保しにくいオープンな空間では周囲の会話や視線が気になることがあり、機密性の高い作業には不向きな場合もある
混雑時に席を確保できない特にドロップイン利用では、時間帯や曜日によって希望の席が空いていない可能性がある
法人登記や専用スペースが使えない施設もある登記非対応・固定席なしの施設ではビジネス用途に制限がある(※THEHUBでは登記可能なプランあり)
許認可が必要な業種は開業できない場合がある人材派遣業や宅地建物取引業などは事務所要件が審査されるため、共有スペースのみでは許可が下りない可能性がある。詳しくは後述の「許認可が必要な業種は事務所要件を確認する」で解説

自由度の高さと低コストは大きな魅力ですが、「集中できる環境か」「セキュリティは十分か」「業務内容と相性が良いか」を踏まえて選ぶことが重要です。

【関連記事】コワーキングスペースとは?メリット・デメリットから料金、選び方まで徹底解説!

シェアオフィスとは、複数の利用者が専有スペースを持ちながら会議室など占有スペース以外の設備を共有する仕組みで、法人登記や郵便受取が可能な個室や固定席を月額で利用できます。

シェアオフィスの設備・機能と特徴を解説

専用スペース鍵付きの個室や半個室、固定席などを利用可能。1名用〜複数名用まで幅広く対応。
法人登記・郵便受取住所利用、登記、郵便受け取り・転送など、法人利用に適したサービスが充実。
セキュリティ性入退室管理や施錠個室の設置で、プライバシーや情報管理の面でも安心。
オフィス設備デスク・チェア、Wi-Fi、有線LAN、複合機、会議室、共用ラウンジなどが備わっている。
受付・来客対応スタッフが常駐して受付対応を行う施設もあり、対外的な印象も良い。

シェアオフィスは、コワーキングスペースと比べて、ビジネスの拠点として安心して継続利用できる環境や機能性が重視されています。「住所を持ちたい」「法人として信頼感のある場所を持ちたい」「静かな個室で集中して働きたい」という方にとって、理想的な選択肢です。

 シェアオフィスの利用方法

シェアオフィスは、法人利用を前提とした月額契約制のオフィスサービスが一般的です。専用の個室や固定席を借りて、事務所のように継続的に利用する形式が主流で、長期的なビジネス拠点として活用されるケースが多く見られます。

契約後、鍵やセキュリティカードが発行され、すぐに業務を始めることができます。
一般的な流れは4段階です。
最初に、希望の拠点や広さ、設備などをもとに、Webや電話で空室確認・内覧予約を行います。
内覧・プラン相談では、現地で実際のスペースを確認しながら、利用目的やオプション(登記・ポストなど)にプランを提案してもらえるステップです。

シェアオフィスの料金プラン

シェアオフィスは、主に月額制の契約スタイルで提供されるのが一般的です。

自社のオフィスを借りる場合と比べて、初期費用や月々の固定費を大幅に抑えながらも、ビジネス拠点としての機能を十分に備えた環境が利用できます。また、登記や郵便転送などのオプション料金が別途かかる場合もあります。

1名用個室鍵付き完全個室。法人登記・ポスト利用可能。30,000〜80,000円程度スタートアップ、士業、個人事業主
半個室・天井オープン型施錠可能で壁に囲まれた空間。防音性はなし。25,000〜60,000円程度1人で集中作業を行いたい方
固定席プラン専用のデスク席。鍵付きロッカーが付くことが多い。15,000〜40,000円程度毎日決まった場所で作業したい方

シェアオフィスのメリットとデメリット

シェアオフィスは、コワーキングスペースと比べて「専有性」や「法人利用」に適した設計がされており、ビジネスを行ううえで非常に心強い選択肢となります。

ただし、すべての業種・業務に適しているわけではなく、用途によっては注意すべき点もあります。

メリット

項目内容
法人登記・郵便受取ができる住所利用や登記、郵便物の受け取り・転送など、法人に必要な機能が標準で備わっている施設が多く、自宅住所を公開したくない方にも安心
プライベートな空間で集中できる個室・半個室が中心で、出入りの多さや話し声のストレスが少なく、落ち着いて作業できる環境が整っている
初期費用・運用コストが低い賃貸オフィスに比べて保証金や内装工事が不要で、低コストでスピーディーに開業できる
信用力のある拠点を持てるビルや受付付きの施設も多く、名刺・HPに記載する住所としての信頼性が高いため、対外的な印象向上につながる
共有設備が充実している会議室やラウンジ、複合機なども共用でき、必要な機能だけを手軽に使える

デメリット

項目内容
完全なプライバシー・防音性がない場合もある特に半個室(天井オープン型)は声が漏れるため、機密性の高い業務には不向きなことがある
内装・レイアウトの自由度は低い既存の設備やレイアウトが基本となるため、自社仕様にカスタマイズしたい場合は制限がある
スペースが限られる通常の賃貸オフィスに比べて部屋がコンパクトなことが多く、拡張性や大人数での利用には不向き

このように、シェアオフィスは「手軽さ」と「ビジネス機能」を両立したオフィス形態です。用途に応じて、個室の種類や防音性、プラン内容などを確認して選びましょう。

【関連記事】シェアオフィスってどんな場所?仕組みや料金、活用方法をわかりやすく解説

コワーキングスペースやシェアオフィスと並んで比較されやすいのが、レンタルオフィスとバーチャルオフィスです。専有の個室を借りるならレンタルオフィス、作業場所は不要で住所だけが必要ならバーチャルオフィスと、目的によって使い分けます。

オフィス形態押さえたい要点
レンタルオフィス鍵付き個室を専有でき、許認可の要件を満たしやすい
バーチャルオフィス作業スペースはなく、住所利用・登記・郵便転送が中心
4形態の比較作業場所・専有性・登記可否の3点で見分ける

レンタルオフィスは鍵付き個室を専有できる

レンタルオフィスは、鍵付きの個室を1社で専有して使うオフィス形態です。家具やネット回線が備わった状態で借りられ、ほかの利用者と作業空間を共有しないため、機密性の高い業務や来客対応にも使いやすくなります。

独立した区画があるので、許認可の申請で求められる事務所要件を満たしやすい傾向もあります。一方で、同じ面積の一般的な賃貸オフィスと比べると、坪単価は割高になりがちです。共用の会議室やラウンジを併設する施設も多く、本記事で扱う広義のシェアオフィスのうち、個室型にあたる形態と考えると整理しやすいでしょう。

【関連記事】レンタルオフィスの選び方を徹底解説!失敗しないための13のチェックポイント

バーチャルオフィスは住所だけを借りられる

バーチャルオフィスは、作業スペースを持たずに事業用の住所だけを借りるサービスです。主な用途は、名刺やWebサイトに載せる住所の確保、法人登記、郵便物の受け取りと転送です。

自宅住所を公開せずに事業を始めたい個人事業主などに選ばれていますが、実際に働く場所は別に用意する必要があります。実体のある事務所を求められる許認可業種では、バーチャルオフィスの住所で許可を得るのは難しくなる点には注意が必要です。

【関連記事】バーチャルオフィスとは?メリット・デメリットと失敗しない選び方を解説

4つのオフィス形態を一覧表で比較する

4つの形態は、作業場所の有無と専有性、法人登記の可否で見分けられます。

比較項目コワーキングスペースシェアオフィスレンタルオフィスバーチャルオフィス
作業場所オープンな共有スペース固定席・個室と共用部鍵付きの専有個室なし(住所のみ)
専有性低い(自由席が中心)中〜高(固定席・個室)高いなし
法人登記不可またはオプション対応する施設が多い対応する施設が多い対応プランあり
初期費用の目安不要〜年会費程度年会費や保証金がかかる場合あり年会費や保証金がかかる場合あり少額で始められる施設が多い
向いている人短時間利用の人・副業・リモートワーカー少人数企業・スタートアップ機密性や許認可を重視する事業者住所だけ必要な個人事業主

作業場所が必要かどうかを最初に決め、次に専有性と登記の要否で絞り込むと、候補を2つ程度まで減らせます。

コワーキングスペースとシェアオフィスのどちらが合うかは、利用目的や働き方、重視するポイントによって変わります。「初期費用を抑えたい」「信頼できる住所がほしい」「集中できる空間がほしい」といったニーズごとに、選び方の目安をタイプ別に整理します。

働き方・目的選び方の要点
フリーランス・個人事業主気軽さ重視ならコワーキング、登記や保管が必要ならシェアオフィス
リモートワーカー・副業週数回ならドロップイン、Web会議が多いなら個室
スタートアップ・法人登記登記・郵便・来客対応が揃うシェアオフィスが基本

フリーランス・個人事業主におすすめの選び方

フリーランスや個人事業主の方は、働き方や業務内容によって適したオフィス形態が大きく異なります。コストや利便性、集中できる環境など、重視したいポイントに応じて選びましょう。

コワーキングスペースが向いているのは、気軽に働ける場所がほしい、外出先でのスキマ時間に作業したい、月に数回の利用でコストを抑えたい、一人で完結する作業が多く他人との接触も気にならない、といったケースです。この場合はドロップイン型や回数券プラン、月額の自由席プランを選ぶとよいでしょう。自宅とは違う場所で作業したいときや、気分を変えて集中したいときにぴったりです。

シェアオフィス(レンタルオフィスを含む)が向いているのは、法人登記や事業用住所が必要、荷物や資料を保管したい、顧客対応や請求書などで信頼性のある拠点がほしい、集中できる専用スペースが必要、といったケースです。半個室や1名用完全個室のプランを選ぶと、コストを抑えつつ本格的なビジネス環境を構築できます。固定の拠点があることで、事業継続の信頼性や対外的な印象も高まります。

リモートワーカー・副業におすすめの選び方

リモートワーカーや副業をしている会社員の方にとって、オフィス選びで重視したいポイントは、「集中できる環境」と「使いやすさ(アクセス・利用可能な時間帯)」です。

在宅勤務では集中できない、カフェでは長時間の作業が難しい、そんな課題を解決できるのが、コワーキングスペースやシェアオフィスです。

コワーキングスペースが向いているのは、自宅以外で作業したい日が週に数回ある、出勤のない日に気分を変えて働きたい、自由な時間帯・場所で使いたい、なるべく費用を抑えたい、といったケースです。ドロップイン型やライトな月額プランを選ぶことで、必要なときだけ快適な作業環境を確保できます。ノートPC一つで完結するような業務との相性も良好です。

シェアオフィス(レンタルオフィスを含む)が向いているのは、定期的にWeb会議があるが自宅ではやりづらい、書類や資料を人目に触れず保管したい、パートナーとの共同副業など複数人で使いたい、通話や声が漏れにくい場所で集中したい、といったケースです。1名〜2名用の個室プランを選ぶと、リーズナブルかつ静かな作業スペースを確保できます。

【関連記事】コワーキングスペースのドロップインとは?メリットや料金、使い方を解説

THE HUBでは、スポット利用可能なコワーキングスペースから、完全個室のレンタルオフィスまで、用途に合わせて柔軟に選べる空間をご用意しています。
リモート・副業の「セカンドオフィス」として活用する方も増えています。

 スタートアップ・法人登記をしたい方におすすめの選び方

起業を検討中の方や、法人登記を必要とするスタートアップにとって、「信頼性ある住所」と「必要な機能を持つオフィス」の確保は重要です。とはいえ、一般的な賃貸オフィスは初期費用や契約期間の負担が大きく、事業フェーズに合わないこともあります。その点で、コワーキングスペースやシェアオフィスは、手軽かつ柔軟に使える起業の拠点として有効です。

シェアオフィス(レンタルオフィスを含む)をすすめる理由は4つあります。まず、法人登記・住所利用が可能で、名刺やHPに記載できる正式な住所が得られ、対外的な信頼性も確保できます。郵便受け取り・転送などのオフィス機能が揃っているため、ビジネスの基本的なインフラをコンパクトにまとめて使えるでしょう。

さらに、会議室や受付サービスも整っているため、来訪者がある業種でも安心です。受付スタッフが常駐する施設もあります。小規模から始められて、柔軟にスケールできる点も魅力で、まずは1名用の個室でスタートし、事業の成長にあわせて拠点や席数を増やせます。

コワーキングスペースを利用する場合は、固定席や専用ブース付きのプランを選べば、登記・ポスト利用・会議室などのビジネス機能も揃っており、法人利用として十分活用できるでしょう。ただし、施設によっては登記NGということもあるので、利用前に条件や設備をよく確認することが大切です。許認可が必要な業種の場合は、後述の「許認可が必要な業種は事務所要件を確認する」もあわせて確かめておく必要があります。

【関連記事】法人登記の住所はどこがいい?自宅・オフィス・バーチャルオフィスの選択肢を解説

コワーキングスペースやシェアオフィスは、多様な働き方に対応できる柔軟な空間として、多くの利用者に選ばれています。同じ施設でも、働き方によって使い方は大きく変わります。

利用者のタイプ代表的な使い方
フリーランス・個人事業主集中したい日のドロップイン、登記用の拠点
リモートワーカー・副業平日のライトプラン、Web会議用の個室
スタートアップ・法人低コストでの登記と拠点確保、チーム用個室

フリーランス・個人事業主の活用法

フリーランスや個人事業主は、作業場所と事業用の拠点を用途に応じて使い分けています。自宅では集中しづらい日だけブース席をドロップインで利用したり、クライアントとの打ち合わせ前に資料作成や印刷を行う作業場として活用したりする使い方が代表的です。費用を抑えながら法人登記や郵便物の受け取りに対応できる拠点として、シェアオフィスを契約するケースもあります。

【関連記事】個人事業主の住所は自宅以外でも可能?自宅公開のリスクと解決策を解説

リモートワーカー・副業の活用法

リモートワーカーや副業をする人は、限られた時間を効率よく使える場所として活用しています。在宅勤務で気分を切り替えたいときに平日のみ使えるライトプランを利用する方法が選ばれています。早朝や夜に副業の事務作業・Web会議を行う専用スペースとしてレンタルオフィスを契約する人や、移動の合間にアプリで予約して最寄り拠点で短時間だけ作業する人も少なくありません。

【関連記事】副業の場所はどこがおすすめ?集中できる7つの作業場所と選び方を解説

スタートアップ・法人の活用法

スタートアップや法人は、初期費用を抑えた拠点づくりや、営業の効率化に役立てています。起業時に月額2万円台から借りられるレンタルオフィスを活用し、低コストで法人登記とビジネス拠点を確保する方法が有効です。少人数チームで2〜3名用の個室を借り、事務所兼打ち合わせスペースとして使用するほか、営業職が多い企業が全国のシェアオフィスを拠点として移動効率を高める使い方も広がっています。

契約前に確認しておきたいのは、業種ごとの事務所要件と、料金や設備などの利用条件です。許認可が必要な業種は要件を満たせるかを先に確かめ、そのうえで施設ごとの条件を比べると、入居後の失敗を防げます。

確認の観点押さえたい要点
許認可が必要な業種面積や独立性の要件を満たすかを官公庁と施設に確認
料金と立地月の利用時間で試算し、アクセスと住所の印象を確認
設備・オプション・契約条件個室の予約しやすさ、追加料金、初期費用と契約期間

許認可が必要な業種は事務所要件を確認する

許認可が必要な業種では事務所の広さや独立性が審査されるため、オフィスの形態によっては開業できない場合があります。

代表例が人材派遣業です。厚生労働省の許可申請に関する確認項目では、事業所の面積がおおむね20㎡以上あることが要件の一つです。あわせて、派遣労働者等の個人情報を適正に管理し、秘密を守るために必要な措置を講じていることも求められます。有料職業紹介事業も許可制で、求職者の個人情報を適切に扱える事業所かどうかが審査されます。

宅地建物取引業では、国土交通省の考え方に基づき、事務所は継続的に業務を行える固定的な施設である必要があり、テント張りや仮設小屋は該当しないとされています。弁護士や税理士などの士業も、弁護士法や税理士法により事務所を設けることが義務づけられ、二か所以上の事務所を設けることは認められていません。

こうした業種では、共有スペース型のコワーキングスペースやバーチャルオフィスだと許認可が下りない可能性があります。鍵付きの個室型なら要件を満たせる場合もありますが、判断は業種や自治体によって異なります。契約前に、所轄の官公庁と施設の運営会社の両方へ確認しておくと安心です。

参考:労働者派遣事業関係業務取扱要領(厚生労働省職業安定局)

参考:宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方(国土交通省)

料金・立地・設備など5つのチェックポイント

契約前は、次の5点を確かめておくと入居後のミスマッチを防げます。

1)料金プラン:月の利用時間から自分に合うプランを試算する。たとえば30分275円のドロップインを月20時間使うと11,000円。同じ施設に月額6,600円の使い放題プランがあれば、そちらのほうが割安になる。

2)立地:自宅や取引先からのアクセスに加え、名刺やWebサイトに載せる住所がどんな印象を与えるかも判断材料になる。

3)個室・会議室:部屋数と予約の取りやすさを確認する。数が少ない施設では、Web会議や来客の予定が入れにくくなることがある。

4)オプション:登記・郵便・電話など必要なオプションの有無と追加料金。基本料金が安くても、オプションを足すと月額が大きく変わる場合がある。

5)契約条件:初期費用と最低契約期間。年会費や保証金の有無、解約の申し出期限まで確認しておくと、想定外の出費を避けられる。

書面で条件を確かめたら、実際に内覧して混雑状況と騒音の程度を自分の目と耳で確認すると、選択の精度が上がります。

コワーキングスペースは、もはや自由席で作業できる場所というだけではありません。利用者の多様化と働き方の進化にあわせて、より専門性や快適性を追求した新しい形のスペースが増えています。

コワーキングスペースの新しい形

クリエイティブ系に特化したスペースデザイン、動画編集、音声収録、プロトタイピングなどに適した専門機材や防音設備、工作機器を備えたワークスペースが登場
子育て支援型コワーキング保育園・託児所・キッズスペースを併設したワークスペース。育児と仕事の両立を目指すフリーランスや在宅ワーカーの女性を中心に支持されており、見守りスタッフ常駐や母子同伴OKの設計もある

シェアオフィスの進化と利用拡大の動向

利用スタイルの多様化以前はスタートアップ中心だったシェアオフィス利用も、副業や地方法人、支店利用などに広がり、登記やポスト利用のみのライトプランなど、多様な契約形態が登場している
個室のバリエーションが拡充天井オープン型、2〜3名用の広め区画など選べるスペースが増え、集中作業や荷物保管など、目的に応じた利用がしやすくなっている
法人・自治体との連携もシェアオフィスは、企業のサテライトオフィスや福利厚生としての利用が進むほか、地方自治体と連携したテレワーク・移住支援拠点としても活用が広がっている
利便性・テクノロジーの進化スマートロックやアプリによる予約・契約管理など、より手軽でスムーズに使える環境が整っている

自治体との連携では、国の後押しも進んでいます。「地方創生テレワーク」の施策として、内閣府はサテライトオフィスの整備や利用促進に取り組む地方公共団体を支援しており、令和2年度から令和4年度の補正予算で計367団体を採択しました。

参考:「総務省」地方創生テレワークの推進に向けて(内閣府地方創生推進室)

シェアオフィスは今や、低コスト・高機能・スピーディーに始められる現代的なオフィスの選択肢として注目されています。

契約前によく挙がる疑問は、利用時間・セキュリティ・登記・経費の4つです。

Q.24時間利用できますか?

A. 24時間利用できるかどうかは、施設とプランによって施設もあり、対応はさまざまです。24時間使える会員プランを用意する施設もあれば、営業時間内のみ利用できる施設もあります。

Q.共有Wi-Fiのセキュリティは安全ですか?

A. 共有Wi-Fiは複数の利用者が同じネットワークにつなぐため、自宅の回線より慎重に使う必要があります。接続前に暗号化方式がWPA2(Wi-Fi Protected Access2)以上であるかを確認し、パソコンのファイル共有機能をオフにしておくとリスクを減らせます。機密性の高い業務が多い場合は、VPN(Virtual Private Network)の利用や、有線LANが使える個室も検討しましょう。

参考:総務省|無線LAN(Wi-Fi)の安全な利用(セキュリティ確保)について

Q.法人登記はどちらでもできますか?

A. シェアオフィスは法人登記に対応する施設が多く、コワーキングスペースでは有料オプションとして登記できる場合があります。THE HUBのコワーキングスペースでは、全拠点・関西・1拠点プランで法人登記オプション(月3,300円)を利用できます。登記の可否や料金は施設ごとに異なるため、契約前に確かめておくと安心です。

Q.利用料は経費にできますか?

事業のために使っていれば、利用料は経費として計上できます。勘定科目には地代家賃などが使われますが、適切な処理は契約内容によって変わるため、税理士に確認しておくと安心です。考え方はコワーキングスペース費用の勘定科目ガイドでも詳しく解説しています。

参考:No.2210必要経費の知識|国税庁

【関連記事】コワーキングスペース費用の勘定科目ガイド|経費処理・仕訳・消費税まで徹底解説

コワーキングスペースとシェアオフィスは、どちらも「オフィスを共有する」点では同じですが、設備や使い方、目的に傾向としての違いがあります。自由席で気軽に働きたいならコワーキングスペース、固定席や個室を確保して登記や事業拠点に使いたいならシェアオフィスが向いています。

両者に法的な定義はないため、施設名ではなく個室の有無と法人登記の可否で見分けると迷いません。住所だけが必要ならバーチャルオフィス、専有の個室が必要ならレンタルオフィスも候補になります。許認可が必要な業種は、契約前に事務所要件を確かめておくと安心です。

自分の働き方に合う形態がわかれば、オフィス選びは固定費を抑えながら仕事の質を高めるための前向きな一歩になります。

THE HUBでは、1名用のレンタルオフィス(=シェアオフィス)や、コワーキングスペースなど、多様な働き方に合わせたオフィスプランを展開しています。 初期費用0の拠点も多数。気になる方はぜひ内覧予約やお問い合わせください。

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writing by:nex株式会社 事業企画室

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