バーチャルオフィスで法人登記は可能?メリット・注意点・選び方を解説

2026年10月18日

バーチャルオフィスの住所を本店所在地として法人登記することは、会社法上問題なく可能です。ただし業種によっては許認可の壁があり、銀行口座や運営会社の信頼性など事前に押さえるべき論点があります。

本記事では、バーチャルオフィス登記のメリットと注意点、失敗しない選び方から具体的な手続きの流れ、登記できない業種、料金相場までを実務目線で整理します。

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この記事でわかること

✅ バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違い
✅ バーチャルオフィスで法人登記できない業種と代替策
✅ 登記可能なバーチャルオフィスの選び方
✅ 法人登記手続きの具体的な流れと費用
✅ 銀行口座・許認可・住所重複での注意点

目次

バーチャルオフィスは、事業用の住所や電話番号を借りられる一方で、物理的な執務スペースは提供されないサービスです。物理オフィスを持たない働き方や、自宅住所の公開を避けたい起業家にとって、コストを抑えながら事業拠点の外観を整える手段として広まっています。

比較軸バーチャルオフィスレンタルオフィス
物理スペース専用の執務スペースなし(住所利用が中心)個室や共用スペースあり
月額相場500円〜数千円程度数万円〜十数万円
向く用途副業・在宅・ネット完結型事業対面商談・少人数チーム作業

バーチャルオフィスは、運営会社が保有するビル住所を利用者に貸し出す仕組みです。契約すると、法人登記・名刺・Webサイトへの住所表記に使える住所と、必要に応じて専用電話番号や郵便物受取・転送などのオプションが利用できます。ドロップイン方式で会議室や作業スペースを利用できるプランを設けている運営会社もあります。

【関連記事】住所貸しの違法性は?メリットやデメリットから選び方まで徹底解説

バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違い

両者の最大の違いは物理スペースの有無です。レンタルオフィスは個室や共用スペースを備え、日常業務の作業場所として使えます。一方バーチャルオフィスは住所利用を中心とした機能貸しであり、月額500円〜数千円と大幅にコストを抑えられます。対面での接客や来客対応が発生する事業ではレンタルオフィスが、リモート主体で拠点コストを最小化したい事業ではバーチャルオフィスが向いているでしょう。

【関連記事】レンタルオフィスとバーチャルオフィスの違いとは?あなたに最適な選び方を分かりやすく解説します
【関連記事】バーチャルオフィスとは?メリット・デメリットと失敗しない選び方を解説

バーチャルオフィスは、住所を「見せる場」として活用するのが基本です。物理拠点を必要としない業態を中心に、複数の場面で活用が広がっています。

活用シーン主な用途
法人登記本店所在地としての住所利用
名刺・Web表記顧客への一等地住所の提示
ネットショップ特定商取引法に基づく表示義務対応
リモート企業の本社郵便受取拠点・登記住所

法人登記の住所として使う

バーチャルオフィスの住所は、本店所在地として登記が可能です。自宅住所を登記簿に載せずに済むため、プライバシーを守りつつ都心一等地の住所を法人の顔として使えます。副業から法人化する起業家や、リモートワーク主体で物理オフィスを持たない事業者に選ばれています。

名刺・Webサイトへの住所表記に使う

自宅住所を名刺やコーポレートサイトに載せることには抵抗が伴います。バーチャルオフィスの住所を使えば、取引先や顧客に対しビジネス拠点として整った印象を示せ、フリーランスや副業起業家でも法人格に近い信頼感を演出できます。

ネットショップの特定商取引法表記に使う

ネットショップを運営する事業者は、特定商取引法に基づき事業者の氏名・住所・電話番号などをサイト上に表示は必須です。バーチャルオフィスの住所も、運営会社との間で連絡先として機能させる合意があり、運営会社が利用者の現住所と本人名義の電話番号を把握して連絡を取り次げる状態であれば、この表記に利用できます。自宅住所を掲載せずに済むため、家族の生活空間を購入者から切り離せます。

参考:通信販売広告について|通信販売|特定商取引法ガイド

リモートワーク企業の本社機能に使う

全社員がリモートで働く企業では、物理オフィスを持たない選択肢が現実的です。バーチャルオフィスを本社住所として登記し、郵便物の受取や電話応対を運営会社に任せることで、物理拠点なしで法人としての基本機能を保てます。

バーチャルオフィスの住所を本店所在地として法人登記することは、会社法上問題ありません。ただし、運営会社が法人登記を許可しているプランに加入しているかは契約前に確認が要ります。

【関連記事】コラム|もう迷わない!バーチャルオフィスの勘定科目と経費処理のポイント

結論:法律上は問題なく登記できる

結論から言うと、バーチャルオフィスの住所を本店所在地として法人登記を行うことは、法的に問題ありません。会社法や商業登記法は本店所在地に対し「実際の執務スペースが存在すること」を要件としていないため、住所さえ確定していれば登記手続き自体は通ります。実際に、多くのスタートアップ企業やフリーランスから法人成りした企業が、バーチャルオフィスを活用して法人登記を行い、ビジネスを展開しています。

参考:株式会社の設立手続(発起設立)について-法務省
参考:株式会社設立登記申請書-法務局

契約前に登記の可否を確認することが必須

法律上可能でも、運営会社側で登記を認めていないプランがあります。同一の住所でも「住所貸しのみのプラン(登記不可)」と「登記可のプラン」を分けている運営会社が一般的で、料金設定も異なります。契約前に、法人登記に対応しているか、追加料金の有無、住所使用許諾書などの書類発行に対応するかを確認しましょう。

バーチャルオフィスを登記に利用することは、特にスモールスタートを目指す起業家にとって、多くのメリットをもたらします。

メリット要点
プライバシー保護自宅住所を公開せずに済む
コスト削減月額500円〜数千円で運用可能
信用度向上都心一等地の住所を活用できる
開始スピード最短即日〜数日で利用開始
節税効果法人化に伴う経費計上が可能

自宅住所を公開せずプライバシーを守れる

法人登記を行うと、会社の本店所在地は誰でも閲覧できる状態になります。自宅住所で登記した場合、その住所が全世界に公開されることになり、プライバシーやセキュリティの面で大きなリスクを伴います。バーチャルオフィスの住所を登記に使えば、自宅住所を登記簿・名刺・Webサイトから切り離せ、家族の生活空間と事業を物理的に分けたい起業家にとって現実的な選択肢となるでしょう。

【関連記事】自宅住所を公開するリスクとは?個人事業主・ネットショップ運営者ができる対策

低コストで事業を開始できる

バーチャルオフィスは、賃貸オフィスと比べて費用面の負担が桁違いに軽くなります。賃貸では保証金・礼金・仲介手数料といった初期費用に加え、毎月の家賃負担が発生します。バーチャルオフィスは月額500円〜数千円程度から利用でき、初期費用も入会金・保証金を合わせて数千円〜1万円台に収まる運営会社が多く、起業直後の資金繰りへの影響を大きく抑えられるでしょう。

費用項目賃貸オフィスバーチャルオフィス
初期費用数十万円〜(保証金・礼金・仲介料)数千円〜1万円台
月額数万円〜十数万円500円〜数千円
設備投資デスク・複合機等の購入が必要不要

都心の一等地の住所で信頼性が向上する

バーチャルオフィスの多くは、丸の内や銀座、渋谷、新宿といった、都心の一等地やビジネス街に住所を構えています。これらの住所を自社の本店所在地としてウェブサイトや名刺に記載できることは、取引先や顧客からの社会的信用を高める上で大きなアドバンテージとなります。

【関連記事】スタートアップの第一歩に!バーチャルオフィスのメリットと選び方ガイド

申込から利用開始までがスピーディー

バーチャルオフィスは、申込から利用開始までのリードタイムが短い点も特徴です。物件探しから契約・入居まで1〜3週間かかる賃貸オフィスと比べ、多くのバーチャルオフィスはオンライン申込と本人確認手続きが完了すれば、最短即日〜数日で住所を利用開始できます。会社設立を急ぐ場面や、副業から法人化を早めたい場面で、この開始スピードは実務的な利点となります。

法人化による節税効果が期待できる

バーチャルオフィスの利用料は、事業のために継続的に発生する費用として、法人税申告で経費として計上できる支出です。勘定科目は「支払手数料」または「地代家賃」で処理される例が一般的で、契約の実態に沿って継続的・合理的に区分します。個人事業のまま自宅を事業所として使う場合と比べ、法人化と併せてバーチャルオフィスを利用することで、経費計上の範囲や役員報酬の設計といった法人特有の税務メリットを組み合わせやすくなります。

参考:No.5387 販売費、一般管理費その他の費用における債務確定の判定|国税庁
参考:第1款売上原価等|国税庁
参考:No.5211 役員に対する給与(平成29年4月1日以後支給決議分)|国税庁

多くのメリットがある一方で、バーチャルオフィス特有のデメリットや、事前に理解しておくべき注意点も存在します。

融資や許認可の取得に影響が出る可能性がある

金融機関の融資審査や、業種によっては官公庁の許認可申請でも、事業実態が確認できる拠点の有無が影響します。バーチャルオフィスは物理的な執務スペースがないため、審査で追加説明を求められる可能性があります。とくに、後述する「実態のある事業所」を要件とする業種では、そもそも許認可自体が下りないケースがあるため、事業内容と要件のすり合わせを事前に行いましょう

銀行の法人口座開設の審査が厳しくなる場合がある

バーチャルオフィスでの登記でも、法人銀行口座の開設は可能です。ただし、犯罪収益移転防止法対応の観点で審査が厳しくなっており、事業の実態を確認する追加書類の提出や面談を求められる傾向にあります。会社案内、事業計画書、既存の契約書や請求書、Webサイトなど、事業の実在性を示す資料を事前にそろえておくと、審査の遅延を減らせます。ネット系の銀行は比較的柔軟に対応する例が多く、複数行での並行申込も選択肢です。

同一住所に同一の商号が登記されている場合がある

バーチャルオフィスは複数の法人が同じ住所を共有する構造のため、同一住所に類似商号や同一商号が既に登記されている可能性には注意が必要です。商業登記法上、同一住所での同一商号は登記できないため、事前に法務省の「登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと供託ねっと)」や一般財団法人民事法務協会の「登記情報提供サービス」で確認します。商標との重複を調べるなら工業所有権情報・研修館(INPIT)の「J-PlatPat」が使えます。

参考:オンライン登記情報検索サービスを利用した商号調査について-法務省
参考:登記情報提供サービス|法務局が保有する登記簿・公図等の情報をご提供
参考:[INPIT]特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)|独立行政法人工業所有権情報・研修館

運営会社の倒産により住所変更のリスクがある

契約先の運営会社が倒産・撤退した場合、登記上の本店所在地が使えなくなり、本店移転登記が必要となります。本店移転登記には登録免許税として管轄内移転で3万円、管轄外移転で6万円がかかり、会社法915条により移転日から2週間以内に登記申請する義務があります。運営会社を選ぶ際は、運営年数・親会社の信用力・拠点数などから経営基盤の安定性を確認しましょう。

参考:No.7191 登録免許税の税額表|国税庁

【関連記事】本店移転登記の費用はいくら?登録免許税・司法書士費用・必要書類を解説

バーチャルオフィスで法人登記できない業種

事業に物理的な事務所や店舗が要件とされる業種では、バーチャルオフィスの住所での許認可取得はできません。登記自体は通っても、事業を始められない・許可が下りないケースが発生するため、業種ごとに事前の確認をおすすめします。

業種カテゴリ登記が難しい理由
許認可業種実態のある事業所・面積・設備要件
士業法人事務所の実体を要件とする法令上の定め

実態のある事業所が要件となる業種の一覧

以下の業種は、原則としてバーチャルオフィスの住所での許認可取得ができない、または大きく制限されます。

古物商許可が必要な業種は、古物営業法により実在する営業所が要件です。弁護士・税理士・司法書士などの士業法人は、各業法で事務所の実体が要件とされます。有料職業紹介業は求職者のプライバシーを保護しつつ面談できる事業所が求められ、労働者派遣業では事業所の面積がおおむね20㎡以上であることが要件です。建設業は独立した事務所と経営体制の要件があり、宅地建物取引業は独立性のある事務所要件、探偵業は営業所の届出要件が課されます。

該当する事業では、レンタルオフィスや賃貸オフィスなど、実際に業務を行う個室スペースを備えたオフィス形態を選ぶ必要があります。

参考:「職業紹介事業の許可基準の改正」の概要について-厚生労働省
参考:古物営業法等の解釈運用基準について(通達)-警察庁

【関連記事】弁護士はバーチャルオフィスで登録不可?禁止の理由と審査を通す代替案

該当業種の場合の代替オフィス選択肢

許認可業種で登記を進める場合、実務では次の順で拠点を検討することが多くなります。まず個室のレンタルオフィスで許認可要件を満たしつつ、初期費用を抑えて事業を立ち上げ、事業拡大に応じて賃貸オフィスや自社ビルへ移行する流れです。

THE HUBは東京・大阪・名古屋を中心に全国80拠点以上でレンタルオフィスを展開しており、法人登記に加え許認可申請の要件を満たす個室プランを選べます。

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料金の安さだけで選ぶと、後から追加費用・住所リスク・サービス不足で結果的にコストが膨らむ場合があります。登記可否・オプション設計・住所の実績・運営会社の信頼性の4軸で比較検討します。

選定軸確認ポイント
登記可否登記プランの有無・追加料金
オプション郵便転送・電話サービス・会議室
住所の履歴過去の悪用・重複登記の有無
運営会社運営年数・拠点数・親会社

登記サービスの有無と追加料金を確認する

法人登記を利用目的の中心に据える場合、登記対応プランの月額と初期費用に加え、登記時に必要な書類発行手数料や住所の使用許諾書の発行費用まで含めた総額で比較します。表示上の月額が最安でも、登記オプションで数千円が上乗せされる料金設計もあるため、公式サイトの料金表と別に見積もりを取って総額を確認しましょう。

郵便物対応・電話サービスなどのオプションを比較する

バーチャルオフィスは物理設備を持たない代わりに、郵便物受取・週次または月次転送、電話番号貸与・転送、来客時の会議室利用など、業務に必要な機能をオプションで組み合わせる設計になっています。事業モデルに応じて、通販事業なら郵便物のスピード転送、BtoB事業なら固定電話番号と受電対応、対面商談があるなら会議室利用の有無、といった観点で必要オプションを整理しましょう。

住所や電話番号が過去に悪用されていないか確認する

同じ住所を長年多数の法人が共有するバーチャルオフィスでは、過去に詐欺や違法行為に関与した法人が登記していた履歴が残っている場合があります。契約前に、登記情報提供サービスで同一住所に登記されている法人数を確認したり、Google検索で住所や電話番号が悪用情報と結び付いていないかを調べましょう。この観点を軽視すると、金融機関の審査で「住所汚染」を理由に口座開設が難航する場合があります。

運営会社の信頼性と運営実績を見極める

長期的に本店所在地として使う住所である以上、運営会社の経営基盤は選定の中心軸になります。運営年数、拠点数、上場企業グループかどうか、公表されている利用社数などを比較し、契約住所が突然消失するリスクを最小化します。合わせて、契約中の住所移転や解約時の手続きが明確に規約化されているかも確認が必要です。

実際にバーチャルオフィスを利用して法人登記を行う際の、基本的な流れを解説します。

1)登記可能なバーチャルオフィスを契約する

最初に、法人登記に対応したプランを持つ運営会社を選び、契約します。前セクションの選び方に沿って比較検討し、住所使用許諾書などの登記関連書類が発行できることを確認しましょう。契約完了後、登記に使う正式な住所表記(ビル名・フロア・部屋番号まで)を受け取ります。

2)会社の基本事項を決定し必要書類を準備する

商号・事業目的・本店所在地・資本金・発起人・役員構成といった会社の基本事項を決定します。本店所在地には契約したバーチャルオフィスの住所を、ビル名・フロアまで正確に記載しましょう。あわせて、代表印(会社実印)を作成し、発起人・役員の印鑑証明書を市区町村役場で取得します。

参考:法務省:商業登記規則が改正され,オンライン申請がより便利になりました(令和3年2月15日から)
参考:株式会社の設立手続(発起設立)について(法務省)

3)定款の作成と認証を行う

定款は会社の基本ルールを定めた書面で、株式会社は公証役場での認証が必要です。認証手数料は資本金の額や発起人の構成に応じて1万5,000円〜5万円で、電子定款で作成すると印紙代4万円が不要になります。合同会社の場合は認証手続き自体が不要で、費用面の負担が軽くなります。

参考:会社の定款手数料の改定(日本公証人連合会)
参考:Q7.認証の手数料(日本公証人連合会)
参考:取引先にメール送信した電磁的記録に関する印紙税の取扱い(国税庁)
参考:合同会社の設立手続について(法務省)

4)資本金を払い込む

発起人名義の銀行口座に、定めた資本金を払い込みます。払込後、通帳のコピーや払込証明書を作成し、登記申請時の添付書類とします。この時点では法人口座がまだ存在しないため、代表発起人の個人口座を使うのが通例です。

参考:株式会社設立登記申請書(取締役会を設置しない会社の発起設立):法務局

5)法務局へ登記申請を行う

必要書類をそろえたら、本店所在地を管轄する法務局に登記申請しましょう。登録免許税は株式会社で最低15万円、合同会社で最低6万円です。オンライン申請では、マイナンバーカードを使うマイナポータルの「法人設立ワンストップサービス」により、定款認証・登記・税務・社会保険などの手続きをまとめて申請できます。

参考:法務省:株式会社の設立手続(発起設立)について
参考:サービストップ|法人設立ワンストップサービス

【関連記事】【2026年版】法人登記の費用はいくら?相場・内訳・節約方法まで徹底解説

バーチャルオフィスは、基本プランの月額が非常に安い一方、必要なオプションを積み上げると総額が変わります。相場感を押さえて、事業に必要なオプションだけを組み合わせる考え方が現実的です。

費用項目相場
住所貸し(登記なし)月額500円〜1,000円台
住所貸し+法人登記月額1,000円前後〜数千円
郵便物転送月額800円前後〜(頻度による)
電話番号貸与・転送月額2,000円台〜

住所貸しサービスの月額相場

住所貸しの最安プランは月額500円台から存在します。ただしこの価格帯は「登記不可、郵便物受取なし」の最低限プランが中心で、法人登記に対応するプランは月額1,000円前後〜数千円台に設定されているのが一般的です。年払い契約で割引が適用される運営会社もあり、初期費用と年間コストの両面で比較検討します。

郵便物転送・電話サービスの追加費用相場

郵便物転送は、月次転送で月額800円前後、週次転送で3,000円前後、即日転送に対応するプランはさらに高額です。電話番号貸与は月額2,000円台からが中心で、専任スタッフが電話応対する秘書代行サービスは月額1万円を超える例もあります。事業モデルに合わないオプションまでパッケージで契約すると割高になるため、実際に必要な頻度と機能から積み上げます。

【関連記事】バーチャルオフィスの費用相場は?料金の内訳から安く抑えるコツまで解説

契約検討段階でよく寄せられる質問を整理します。

質問カテゴリ要点
レンタルオフィスとの選び分け事業実態・許認可要件で判断
住所変更移転登記で対応可能
個人事業主の利用屋号での契約が可能

レンタルオフィスとどちらを選ぶべきですか

事業実態・許認可要件・コストの3軸で判断します。物理スペース不要でリモート主体ならコスト優位性からバーチャルオフィスが向きます。一方、対面商談や個室での作業スペースが必要な場合、あるいは士業や許認可業種でオフィスの実体が求められる場合は、レンタルオフィスが選択肢になるでしょう。事業拡大に伴いスタッフが増える見込みがある場合、初期はバーチャルオフィスで立ち上げ、拡大期にレンタルオフィスへ移行する二段構えも実務的です。

登記後に住所変更はできますか

登記後の住所変更は本店移転登記で対応できます。移転日から2週間以内に法務局へ申請する必要があり、登録免許税は管轄内移転で3万円、管轄外移転で6万円です。定款の本店所在地条項の変更や株主総会決議が必要になるケースもあり、変更に伴う付随手続きの整理を先に行います。

参考:No.7191登録免許税の税額表(国税庁)
参考:株式会社本店移転登記申請書(管轄登記所外に移転する場合)(法務局)

個人事業主でも利用できますか

個人事業主でもバーチャルオフィスを利用できます。屋号で契約し、開業届の事務所住所や名刺・請求書の住所として活用する例が一般的です。将来的な法人化を見据える場合、個人事業のうちから法人登記に対応したプランを契約しておけば、法人成りの際にそのまま登記住所として引き継げます。

【関連記事】個人事業主は法人登記できる?方法・メリットと判断基準

バーチャルオフィスの住所での法人登記は、会社法上問題なく行えます。月額500円〜数千円という低コストで都心一等地の住所を持て、自宅住所を公開せずに済むため、副業から法人化する起業家やリモート主体の事業者にとって現実的な選択肢です。

ただし、古物商や士業法人、宅建業のように実体のある事業所が要件となる業種では、登記自体はできても許認可が認められない場合があります。銀行口座の開設審査でも事業実態の確認が求められる傾向にあるため、事業計画書などの資料を事前にそろえておくとスムーズです。運営会社を選ぶときは、登記可否・オプション・住所履歴・運営会社の信頼性の4軸で比較しましょう。事業が拡大したらバーチャルオフィスから個室のレンタルオフィスへ移行する選択肢もあります。今の事業規模に合った拠点から始め、成長に合わせて柔軟に見直していく姿勢が、スムーズな事業づくりにつながるでしょう。

THE HUBでは、東京都内を中心に全国各地でバーチャルオフィスを50拠点超、展開しています。郵便転送・会議室利用・法人登記など、起業初期に必要な機能をすべて備えたプランで、あなたの新しいスタートをサポートします。

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writing by:nex株式会社 事業企画室

nexでは、レンタルオフィス・コワーキングスペース・バーチャルオフィスに関する情報を、コラム記事を通じてわかりやすく発信しています。
自社サービスに限らず、これから働き方を見直したい方・新しい拠点を検討している方に役立つ業界情報をお届けしていきます。

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