0円で起業する方法とは?初期費用を抑えるコツと開業までの手順を解説
2026年10月27日
「起業したいけれど、できるだけお金をかけたくない」「初期費用0円で事業を始めることはできる?」と考えている方も多いのではないでしょうか。
起業にはまとまった資金が必要と思われがちですが、事業内容や開業方法によっては、初期費用をほとんどかけずに始めることも可能です。特に個人事業主であれば、開業手続き自体に費用はかかりません。
ただし、初期費用を抑えるだけでなく、起業後の固定費や運転資金まで考えておくことが大切です。
この記事では、0円で起業するための具体的な手順や費用を抑える方法、失敗しないための注意点を解説します。バーチャルオフィスなどを活用して、低コストで事業を始める方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
0円で起業することは可能?
結論からいうと、初期費用0円で起業することは可能です。 ただし、個人事業主として開業するのか、法人を設立するのかによって必要な費用は異なります。
また、開業手続きが無料でも、事業を継続するための経費が発生する場合があります。まずは、それぞれの違いを確認しましょう。
| 比較項目 | 個人事業主 | 法人 |
|---|---|---|
| 開業手続き | 無料 | 設立費用が必要 |
| 登録免許税 | 不要 | 株式会社15万円〜、合同会社6万円〜 |
| 定款作成 | 不要 | 必要 |
| 手続きの手軽さ | 比較的簡単 | 手続きが多い |
| 初期費用0円での開業 | 可能 | 原則として難しい |
個人事業主なら開業手続きは無料
個人事業主として起業する場合、税務署への開業届の提出に費用はかかりません。事業内容によっては、すでに持っているパソコンやスマートフォンを使い、自宅で仕事を始めることも可能です。
また、開業届は国税庁のe-Taxを利用してオンラインで提出することもできます。
ただし、業種によっては営業許可や資格、専用設備などが必要になる場合があります。開業手続きが無料だからといって、すべての事業を0円で始められるわけではない点には注意しましょう。
法人設立には一定の費用が必要
株式会社や合同会社を設立する場合は、登記手続きに費用がかかります。株式会社では登録免許税が最低15万円、合同会社では最低6万円必要です。さらに、株式会社では定款認証に関する費用なども発生します。法人として事業を始めたい場合でも、まず個人事業主として小規模にスタートし、売上や事業規模に応じて法人化を検討する方法があります。
ただし、取引先との契約条件や事業内容によっては、最初から法人設立が適している場合もあります。
初期費用0円でも運転資金は必要?
初期費用をかけずに開業できても、事業を続けるためには運転資金が必要になることがあります。例えば、インターネット通信費や交通費、広告宣伝費、各種サービスの利用料などです。
また、売上が発生しても、入金までに時間がかかる場合があります。その間の事業経費や生活費も考慮しなければなりません。0円起業を目指す場合は、開業時に必要なお金と、開業後に必要なお金を分けて考えることが重要です。
0円で起業するための5つのステップ
初期費用を抑えて起業するには、必要な準備を見極め、無駄な支出を避けながら進めることが大切です。すでに始めたい事業が決まっている場合も、次の5つのステップを確認しておきましょう。
| ステップ | 主な内容 | 費用を抑えるポイント |
|---|---|---|
| 1 | 事業内容・収益モデルの整理 | 必要なサービスに絞る |
| 2 | 設備・経費の洗い出し | 手持ちのものを活用 |
| 3 | 開業準備 | 無料ツールを利用 |
| 4 | 開業手続き | 自分で手続きを行う |
| 5 | 事業開始・拡大 | 小規模からスタート |
事業内容と収益モデルを明確にする
まずは、提供する商品やサービス、ターゲットとなる顧客、収益を得る仕組みを整理しましょう。すでに事業内容が決まっている場合でも、価格設定や必要経費を具体的にすることで、起業時に必要な資金が見えてきます。特に、売上が発生するまでにどのくらいの期間がかかるかを想定しておくことが大切です。
必要な設備やサービスを洗い出す
事業を始めるために必要な設備やサービスをリストアップしましょう。
例えば、パソコン、インターネット環境、事業用のメールアドレス、Webサイト、仕事場などが挙げられます。すべてを新しく用意するのではなく、すでに持っているものや無料で代用できるものがないか確認します。
開業時点では必要のない設備やサービスについては、売上が安定してから導入することも検討しましょう。
無料ツールを活用して開業準備を進める
起業準備に必要なツールは、無料プランを活用することで費用を削減できます。
例えば、資料作成、オンライン会議、スケジュール管理、簡単なWebサイト制作などは、無料で利用できるサービスがあります。ただし、無料プランには機能や利用回数の制限が設けられていることもあります。
事業に必要な機能を確認し、無料で十分なものと、有料サービスを利用すべきものを見極めることが大切です。
開業届の提出など必要な手続きを行う
個人事業主として事業を始める場合は、必要に応じて税務署に開業届を提出します。開業届の提出自体は無料で、e-Taxによるオンライン申請も可能です。
また、青色申告を希望する場合は、所定の期限までに青色申告承認申請書を提出する必要があります。業種によっては許認可や届出が必要になるため、事業開始前に確認しておきましょう。
小さく始めて段階的に事業を拡大する
起業直後から大きな売上を目指して設備投資や広告費を増やすと、資金不足に陥る可能性があります。まずは小規模に事業を始め、顧客の反応や売上を確認しながら改善を重ねましょう。
一定の売上が確保できるようになってから、設備の追加や外注、オフィスの契約などを検討することで、無理のない事業運営につながります。
起業時の初期費用を0円に近づける方法
起業に必要な費用は、工夫次第で大幅に削減できます。特に、オフィスの賃料や設備購入費、広告宣伝費などは見直しやすい項目です。
| 費用項目 | 一般的な準備方法 | 費用を抑える方法 |
|---|---|---|
| オフィス費用 | 事務所を賃貸する | 自宅やバーチャルオフィスを活用 |
| 設備費 | パソコン・家具を購入 | 手持ちの設備を利用 |
| Webサイト制作費 | 制作会社に依頼 | 無料の制作ツールを活用 |
| 広告宣伝費 | 有料広告を配信 | SNSや無料媒体で集客 |
| 事務作業費 | 外部業者に委託 | 自分で対応する |
自宅を拠点にしてオフィス費用を削減する
初期費用を抑えるうえで、効果が大きいのがオフィス費用の削減です。事務所を賃貸すると、敷金・保証金や仲介手数料、毎月の賃料などが発生します。
一方、自宅を仕事場にすれば、新たにオフィスを借りる必要がなく、初期費用と固定費を抑えられます。ただし、賃貸住宅やマンションによっては事業利用が制限されている場合があるため、契約内容や管理規約を確認しましょう。
パソコンや家具など手持ちの設備を活用する
起業時には、業務用のパソコンやデスク、プリンターなどを新しく購入したくなるかもしれません。しかし、事業に必要な性能を満たしていれば、すでに持っている設備を利用することで十分対応できる場合があります。
最初からすべてをそろえるのではなく、実際に仕事を進めながら不足しているものを追加する方法がおすすめです。
無料のWebサービスやSNSで集客する
事業を始めたばかりの段階では、広告宣伝費をかけずに集客する方法も検討しましょう。InstagramやXなどのSNS、無料のWebサイト作成サービスを活用すれば、費用を抑えながら商品やサービスの情報を発信できます。
ただし、無料の集客方法は成果が出るまでに時間がかかることもあります。ターゲットとなる顧客に合わせて発信内容を工夫し、反応を見ながら改善していくことが重要です。
外注せず自分でできる業務から始める
起業時には、経理や資料作成、Webサイトの更新など、さまざまな業務が発生します。これらをすべて外注すると費用がかさむため、まずは自分で対応できる範囲を見極めましょう。
ただし、専門知識が必要な税務・法務手続きや、時間がかかりすぎる業務まで無理に自分で行う必要はありません。事業の成長に合わせて、外注する業務を増やしていくとよいでしょう。
0円起業のメリット・デメリット
0円起業には、金銭的な負担を抑えられるという大きなメリットがあります。一方で、資金が少ないからこその課題もあります。
メリット1)金銭的なリスクを最小限に抑えられる
初期費用を抑えて起業する最大のメリットは、金銭的なリスクを小さくできることです。高額な設備投資や長期の賃貸契約を避ければ、思うように売上が伸びなかった場合でも、大きな固定費を抱えずに済みます。事業内容を変更したり、サービスを見直したりしやすいこともメリットです。
メリット2)副業や小規模な事業から始めやすい
初期費用が少なければ、現在の仕事を続けながら副業として事業を始めることも検討できます。いきなり独立するのではなく、少しずつ顧客を増やし、収益が安定してから本格的に起業する方法です。
収入源を確保しながら事業を育てられるため、独立に伴うリスクを抑えやすくなります。
デメリット3)事業の成長に時間がかかる場合がある
広告費や設備投資を抑えると、顧客獲得や事業拡大に時間がかかることがあります。また、すべての業務を一人で担当する場合、営業や事務作業に時間を取られ、本来の業務に集中できないことも考えられます。
費用をかけないことだけを優先せず、売上につながる投資かどうかを判断することが大切です。
デメリット4)信用力や事業環境の確保が課題になる
自宅で起業する場合、取引先との打ち合わせ場所や事業用住所の確保が課題になることがあります。
また、Webサイトや名刺に自宅住所を掲載することに抵抗を感じる方もいるでしょう。こうした場合は、バーチャルオフィスやコワーキングスペースなど、必要な機能だけを利用できるサービスが選択肢になります。
0円起業で失敗しないための注意点
初期費用を抑えて起業する場合でも、事前の資金計画や必要な手続きを怠ると、事業を継続できなくなる可能性があります。特に次の4つのポイントを押さえておきましょう。
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 固定費の増加 | 毎月の支出を一覧化する |
| 資金管理の混乱 | 生活費と事業資金を分ける |
| 手続きの不備 | 許認可や税務上の義務を確認する |
| 過剰な投資 | 売上に応じて段階的に投資する |
初期費用だけでなく毎月の固定費も把握する
起業時に必要なお金が少なくても、毎月の固定費が高ければ事業を続ける負担が大きくなります。例えば、月額5,000円のサービスでも、年間では6万円の支出になります。通信費、システム利用料、オフィス関連費用などを一覧化し、本当に必要なものだけを契約しましょう。
生活費と事業資金を分けて管理する
個人事業主として起業する場合でも、生活費と事業資金を分けて管理することが大切です。事業専用の銀行口座やクレジットカードを用意しておくと、収入と支出を把握しやすくなります。
また、売上が発生しても、そのすべてを自由に使えるわけではありません。税金や今後の事業経費も考慮して資金を管理しましょう。
必要な許認可や税金について確認する
事業内容によっては、営業許可や資格、行政機関への届出などが必要になる場合があります。
また、開業後は所得税や住民税、消費税などの申告・納税が必要になることがあります。0円で起業できる場合でも、税金や社会保険料などの負担がなくなるわけではありません。不明な点は税務署や自治体、専門家などに確認しておきましょう。
売上が安定するまで大きな投資を避ける
事業開始直後は、売上や顧客数を正確に予測することが難しいものです。そのため、最初から高額な設備を購入したり、長期契約が必要なサービスを利用したりすることは慎重に判断しましょう。
必要なときだけ利用できるサービスや、月額費用の安いプランを選ぶことで、資金面の負担を軽減できます。
まずは必要最低限の環境で事業を始め、売上が安定してから段階的に投資することが、低リスクで起業するためのポイントです。
起業後の固定費を抑えるならバーチャルオフィスがおすすめ
0円起業を目指す場合、開業時の費用だけでなく、事業を続けるための固定費を抑えることも重要です。特にオフィス関連費用は、毎月の支出に大きく影響する項目のひとつです。
自宅で仕事ができる事業であれば、事務所を借りずに開業することも可能ですが、事業用住所の公開や打ち合わせ場所の確保が課題になる場合があります。そこでおすすめなのが、バーチャルオフィスやコワーキングスペースを必要に応じて活用する方法です。
| 比較項目 | 自宅オフィス | バーチャルオフィス | コワーキングスペース |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 原則不要 | サービスによる | サービスによる |
| 月額費用 | 追加の賃料は原則不要 | 比較的安い | プランによる |
| 事業用住所 | 自宅住所を利用 | 利用可能 | 施設・プランによる |
| 法人登記 | 物件条件による | 対応プランで可能 | 対応プランで可能 |
| 作業スペース | 自宅 | 原則なし | 利用可能 |
| おすすめの人 | 自宅で仕事ができる人 | 住所を分けたい人 | 作業場所も必要な人 |
バーチャルオフィスなら低コストで事業用住所を確保できる
バーチャルオフィスとは、実際の専用オフィスを借りずに、事業用の住所などを利用できるサービスです。一般的な賃貸オフィスとは異なり、専用の執務スペースを借りる必要がないため、オフィス関連費用を抑えられることが特徴です。
サービスによっては、法人登記や郵便物の受け取り、転送などにも対応しています。
例えば、THE HUBのバーチャルオフィスでは、住所利用や法人登記に対応したプランを用意しています。自宅で仕事をしながら、事業用の住所だけを確保したい方にとって、費用を抑えやすい選択肢です。
自宅住所を公開せずに事業を運営できる
自宅で起業する場合、名刺やWebサイト、取引先への案内などに自宅住所を使用することがあります。
しかし、プライバシーや防犯面から、自宅住所を公開したくないと考える方もいるでしょう。バーチャルオフィスを利用すれば、自宅とは別の事業用住所を確保できるため、プライベートと仕事を分けやすくなります。
ただし、事業内容によっては自宅住所の表示が必要になる場合や、バーチャルオフィスの住所を使用できない場合もあります。特に、許認可が必要な業種や特定商取引法に基づく住所表示については、事前に条件を確認しておきましょう。
コワーキングスペースを併用すれば仕事場も確保できる
自宅での起業は費用を抑えられる一方、生活音が気になったり、仕事に集中しづらかったりすることがあります。また、オンライン会議や取引先との打ち合わせなど、自宅以外の場所が必要になる場合もあるでしょう。
そのような場合は、コワーキングスペースを活用する方法があります。コワーキングスペースには、月額制のほか、利用した時間に応じて料金を支払うドロップインなどのプランがあります。
THE HUBでも、必要なときだけ利用できるドロップインや、週末を中心に仕事をしたい方向けの土日祝プランなどを用意しています。起業当初は自宅を拠点にしながら、必要なときだけコワーキングスペースを利用することで、固定費を抑えつつ仕事環境を整えられます。
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0円起業に関するよくある質問
貯金0円でも起業できる?
貯金が0円でも、事業内容によっては起業すること自体は可能です。例えば、すでに必要な設備がそろっており、自宅で仕事ができる場合は、新たな初期投資をせずに事業を始められることがあります。
ただし、起業直後から安定した収入を得られるとは限りません。生活費や通信費、税金などの支払いも考慮し、可能な範囲で運転資金を確保しておくことをおすすめします。
開業届を出すのに費用はかかる?
個人事業主が税務署に開業届を提出する際、手数料はかかりません。e-Taxを利用すれば、オンラインで手続きを進めることも可能です。ただし、事業内容によっては開業届とは別に許認可や登録が必要となり、その手続きに費用が発生する場合があります。
0円起業でも補助金や助成金は利用できる?
起業時に利用できる補助金や助成金は、国や自治体などが実施しています。ただし、対象となる事業や経費、申請条件は制度ごとに異なります。
また、補助金には経費を支払った後に交付されるものも多く、必ずしも自己資金0円で利用できるわけではありません。起業予定の地域や事業内容に合った制度があるか、自治体や商工会議所などで確認しましょう。
自宅住所を使わずに起業することは可能?
自宅以外の住所を事業用住所として利用する方法のひとつに、バーチャルオフィスがあります。法人登記に対応したプランであれば、契約した住所を法人の本店所在地として登記できる場合があります。
また、個人事業主でも、名刺やWebサイトなどに事業用住所として利用できるサービスがあります。ただし、税務上の届出や許認可、特定商取引法に基づく表示などでは別途条件があるため、利用目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。
まとめ|0円起業は初期費用と固定費を抑えることが成功のポイント
0円で起業することは、事業内容や開業方法によっては十分に可能です。特に個人事業主であれば開業手続きに費用がかからず、自宅や手持ちの設備を活用することで、初期費用を最小限に抑えられます。
ただし、起業で大切なのは初期費用を0円にすることだけではなく、開業後の固定費を抑え、無理なく事業を継続できる環境を整えることです。自宅を仕事場にするほか、バーチャルオフィスで事業用住所を確保したり、必要なときだけコワーキングスペースを利用したりする方法もあります。
THE HUBでは、低コストで事業用住所を利用できるバーチャルオフィスや、働き方に合わせて選べるコワーキングスペースを提供しています。初期費用や固定費を抑えながら、自分の事業に合った環境で起業をスタートしましょう。
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writing by:nex株式会社 事業企画室
nexでは、レンタルオフィス・コワーキングスペース・バーチャルオフィスに関する情報を、コラム記事を通じてわかりやすく発信しています。
自社サービスに限らず、これから働き方を見直したい方・新しい拠点を検討している方に役立つ業界情報をお届けしていきます。

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