コワーキングスペースを法人契約するメリットは?デメリットや選び方・導入事例を解説

2026年7月9日

テレワークの普及やオフィス縮小により、社員の働く場所をどう確保するかで悩む担当者もいるのではないでしょうか。この記事では、コワーキングスペースを法人契約するメリットやデメリット、具体的な選び方を解説します。

読み終えると、自社に最適なサービスの選定に必要な観点が整理でき、コストを踏まえた環境づくりを検討しやすくなるでしょう。結論として、法人契約は賃貸オフィスを新設する場合と比べて、経理の手間を削減しながら初期費用を抑えやすい選択肢と言えます。

30分275円で利用可能

コワーキングスペースの法人契約とは、企業が自社の従業員のために働く場所をまとめて借りる契約形態を指します。個人がそれぞれ契約するのではなく、会社として一括で契約を結ぶ点が特徴です。これにより、従業員は自宅や本社以外でも業務を行えます。

比較項目個人契約法人契約
契約主体従業員個人企業
支払い方法個人のクレジットカードや現金企業への一括請求(請求書払いなど)
経費精算領収書をもとに都度精算が必要不要(会社が一括で支払うため)
アカウントの共有不可(本人のみ利用可能)プランによっては複数人で共有可能

個人契約との違いと特徴

個人契約と法人契約の大きな違いは、契約の主体と支払いの仕組みにあります。個人契約の場合は従業員が自分で利用料を立て替え、後から会社に経費精算を申請しなければなりません。一方で法人契約を結ぶと、企業宛てに一括で請求書が届く仕組みになっています。従業員は利用時の支払いや領収書対応の手間を減らしやすくなります。

また、複数の社員でアカウントを共有できるプランを提供している施設も一定数見られます。これにより、特定の社員だけでなく必要な人が必要な時に利用しやすい環境が整います。

料金の相場と主なプラン

法人契約における料金の相場は、契約する施設の規模や立地によって大きく異なる点に注意してください。主に月額固定制のプランと、利用した時間に応じて支払う従量課金制のプランが存在します。月額固定制の場合、数名で利用できる個室プランで月に10万円から数十万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

一方で従量課金制やドロップインと呼ばれる一時利用のプランでは、1時間あたり数百円から千円程度で利用できる施設が多く見受けられます。自社の従業員がどれくらいの頻度で利用するかを把握し、適切なプランを選択することが重要です。

【関連記事】コワーキングスペースの費用相場と料金の仕組み|失敗しない選び方も解説

コワーキングスペースを法人契約することは、企業と従業員の両方にとって多くの利点をもたらしてくれます。コスト削減から業務効率化まで、幅広い効果が期待できます。ここでは具体的な利点について詳しく見ていきましょう。

費用項目一般的な賃貸オフィスコワーキングスペース(法人契約)
初期費用保証金、内装工事費、什器代など(数百万円〜)入会金、初期登録手数料など(数万円〜無料)
月額固定費賃料、共益費、水道光熱費、インターネット代月額利用料のみ(光熱費・ネット代込み)
退去時の費用原状回復工事費不要な場合が多い

初期費用と固定費の大幅な削減

一般的な賃貸オフィスを新たに構える場合、保証金や内装工事費などの初期費用が多額になります。コワーキングスペースの法人契約であれば、机や椅子、インターネット環境がすでに整っているため、これらの初期費用を大幅に抑えることが可能です。

また、毎月の賃料や光熱費などの固定費も、利用する人数やプランに合わせた金額に調整できる点も見逃せません。事業規模に合わせて利用人数やプランを調整しやすく、無駄なスペースコストを抑えて資金を有効活用できます。

経理・管理業務の負担軽減

社員が個別に利用すると、領収書の回収や経費精算の申請が都度発生します。その結果、経理担当者も月末に精算書類の確認・処理に追われやすくなります。

法人契約を導入すれば、利用料金は月に一度、会社宛てにまとめて請求されます。これにより、社員の立て替え負担がなくなり、経理部門の精算業務にかかる時間も大幅に削減できる点が強みです。精算フローを整理できれば、経理処理にかかる時間を削減し、コア業務に充てられる時間を増やせる可能性があります。

従業員の生産性と満足度の向上

自宅でのテレワークは、家族の存在や生活音により集中しづらいと感じる社員も少なくありません。法人契約で専用の働く場所を提供することで、オンとオフの切り替えがしやすくなるはずです。

また、通勤のストレスを減らすために、自宅近くの拠点を利用できる環境を整えることも推奨されています。快適なデスクや高速な通信環境が整った施設を利用できれば、業務の生産性も高まるでしょう。結果として、働きやすい環境を提供してくれる会社に対する従業員の満足度向上にもつながります。

メリットが多い一方で、法人契約を導入する際には気を付けるべき点も存在しているのが実情です。導入後に後悔しないよう、事前に課題を把握し、対策を練っておくことが欠かせません。ここでは、主な懸念点について説明します。

リスクの要因具体的な懸念事項企業が取るべき対策
インターネット環境共有Wi-Fiを経由したデータの盗聴や不正アクセス会社支給のモバイルルーターやVPN接続の利用を徹底する
物理的な空間パソコン画面の覗き見(ショルダーハッキング)や書類の置き忘れ離席時の画面ロックの徹底や、プライバシーフィルターを装着する
音声でのやり取りWeb会議や電話による機密情報の漏洩会話が必要な業務は個室のフォンブースで行うルールを定める

情報漏洩などのセキュリティリスク

コワーキングスペースは、他社の社員や一般の利用者と同じ空間で働くことになります。そのため、パソコンの画面を背後から見られたり、電話での会話を聞かれたりするリスクが伴う点を認識しておかなければなりません。機密情報を扱う業務を行う際には、特に注意が必要です。

企業側としては、フリーWi-Fiの使用を禁止し、VPN接続を義務付けるなどのルール作りが求められるでしょう。また、重要な会議や電話の際は防音の個室ブースを利用するよう周知することも有効な対策となります。

社内コミュニケーションの希薄化

社員がさまざまな拠点で分散して働くようになると、対面で顔を合わせる機会が減ってしまいます。これによって、部署間のちょっとした相談や雑談が生まれにくくなる状況が懸念されます。コミュニケーションが不足すると、業務の進捗確認が遅れたり、孤独感を感じる社員が出たりすることもあるでしょう。

この課題を解決するためには、オンラインツールを活用した定期的なミーティングを取り入れるなどの工夫が求められます。週に一度は特定のオフィスに集まる日を設けるなど、働き方のルールを柔軟に運用することが大切です。

自社に合った施設を選ぶためには、いくつかの基準を設けて比較検討することが欠かせません。従業員が実際に利用するシーンを想像しながら選ぶことがポイントです。ここでは失敗しないための選び方を見ていきましょう。

従業員が利用しやすい立地と拠点数

いくら設備が良くても、社員の自宅や営業先から遠い場所にあっては利用率が上がりません。まずは従業員の居住エリアや、よく訪問する取引先のエリアをリサーチします。

その上で、アクセスしやすい場所に拠点があるサービスを選ぶことが重要と言えます。全国に複数の拠点を持つ大手のサービスであれば、出張時や外出の合間にも利用しやすくなるでしょう。利用可能な拠点の分布図をしっかりと確認し、利便性の高い場所を選定してください。

セキュリティ対策と設備環境の充実度

前述の通り、情報漏洩を防ぐためのセキュリティ環境は重要な要素となります。入退室管理がシステムでしっかりと行われているか、受付にスタッフが常駐しているかを確認してください。

また、業務を円滑に進めるための設備がどの程度揃っているかも重要です。Web会議用の個室ブースがあるか、複合機が無料で使えるかなどを事前に見学して確かめておくことをお勧めします。快適な椅子やモニターの貸し出しがある施設は、長時間作業の負担軽減につながることがあります。

自社の働き方に合った料金プラン

利用頻度や利用人数に応じて、最適な料金プランは企業ごとに異なります。一部の社員だけが毎日利用する場合は、拠点固定の月額プランがお得になるケースが目立ちます。

一方で全社員がたまに利用する程度であれば、使った分だけ支払う従量課金制のプランが適しているでしょう。将来的に社員数が増減する可能性も考慮し、プランの変更が柔軟に行えるかも確認しておきます。初期費用や解約時の条件も併せてチェックし、予算内で運用できるかシミュレーションを行ってみてください。

【関連記事】【保存版】コワーキングスペースの選び方|初めてでも失敗しないチェックポイント

この記事の要点をまとめます。

✅ 法人契約は経費精算の手間を省き、初期費用や固定費を大幅に抑えられる
✅ 導入の際はセキュリティリスクやコミュニケーション不足への対策を講じる必要がある
✅ 拠点数や設備環境、自社の働き方に適した料金プランを比較して選ぶことが重要である

コワーキングスペースの法人契約は、企業の負担を減らしつつ社員の働きやすさを向上させる効果的な選択肢となるでしょう。

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30分275円で利用可能

writing by:nex株式会社 事業企画室

nexでは、レンタルオフィス・コワーキングスペース・バーチャルオフィスに関する情報を、コラム記事を通じてわかりやすく発信しています。
自社サービスに限らず、これから働き方を見直したい方・新しい拠点を検討している方に役立つ業界情報をお届けしていきます。

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