バーチャルオフィスの選び方で失敗しない!費用相場や比較ポイントを解説
2025年9月4日
近年、働き方の多様化に伴い、物理的なオフィスを持たずに事業を運営するスタイルが広まっています。しかし、事業を始めるには法人登記やWebサイトへの表示のために、信頼できる「住所」が重要になります。そこで注目されているのが「バーチャルオフィス」です。低コストで事業用住所を確保できる魅力的なサービスですが、多くの選択肢があるため「どう選べば良いのか分からない」と悩む方も少なくありません。
この記事では、バーチャルオフィスの基本的なサービスから、メリット・注意点、そして最も重要な「失敗しない選び方」まで、7つの比較ポイントに沿って詳しく解説します。あなたのビジネスに最適なバーチャルオフィスを見つけ、事業を成功へと導くための一歩を踏み出しましょう。
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目次
バーチャルオフィスとは?基本的なサービスを解説

バーチャルオフィスとは、物理的な執務スペースを借りることなく、事業に必要な住所や電話番号などの機能のみをレンタルできるサービスです。 実際のオフィスを構えるよりも大幅にコストを抑えられるため、多くの起業家やフリーランスに活用されています。まずは、バーチャルオフィスが提供する基本的なサービス内容を理解しましょう。
住所貸しサービス
バーチャルオフィスの最も基本的なサービスが、事業用住所のレンタルです。 この住所は、法人登記の際の本店所在地として利用できるほか、名刺やWebサイト、パンフレットなどにも記載できます。特に、都心の一等地の住所を利用できるプランは、企業のブランドイメージや信頼性の向上に繋がります。 自宅の住所を公開せずに済むため、プライバシー保護の観点でもメリットがあります。
郵便物関連サービス
レンタルした住所に届く郵便物や宅配便を受け取り、指定の住所へ転送してくれるサービスも、ほとんどのバーチャルオフィスで提供されています。 転送の頻度(週1回、月1回など)や料金体系は運営会社によって異なるため、自社の郵便物の量に合わせてプランを選ぶことが重要です。 オプションで、郵便物の到着を通知してくれたり、直接受け取りに訪れることもできるサービスもあります。
電話関連サービス
多くのバーチャルオフィスでは、固定電話番号の貸し出しや、かかってきた電話を指定の携帯電話などへ転送するサービスを提供しています。 Webサイトや名刺に市外局番から始まる固定電話番号を記載できると、携帯電話番号のみの場合に比べて顧客や取引先からの信頼性が高まります。さらに、オペレーターが社名で電話応対をしてくれる電話秘書代行サービスを利用すれば、一人で事業を運営していても、しっかりとした組織であるという印象を与えやすくなります。
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バーチャルオフィスの費用相場は?初期費用と月額料金の目安
バーチャルオフィスの料金は、サービス内容や立地によって大きく変動します。自社の予算に合ったプランを見つけるためにも、まずは一般的な費用相場を把握しておきましょう。それぞれの具体的な費用相場について、以下の表にわかりやすくまとめました。
| 費用の種類 | 金額の目安 | 主な内訳や特徴 |
| 初期費用 | 0円(キャンペーン適用時)〜15,000円程度、一般的には1万円前後 | 入会金、登録料など。キャンペーンの適用によって無料になることもあります。 |
| 月額料金(住所貸しのみ) | 500円〜2,000円 | 法人登記や名刺への住所記載が可能な、最も基本となるプランの相場です。 |
| 月額料金(郵便・電話対応あり) | 3,000円〜10,000円 | 定期的な郵便転送や、専用電話番号の貸与などが含まれる実用的なプランです。 |
このように、利用するサービスの内容によって月額料金には幅があります。
オフィスの住所だけを借りたい場合は、月に1,000円以下の料金で利用できるプランも提供されています。しかし、郵便物の受け取り頻度や電話対応が必要かどうかによって、選ぶべきプランは大きく変わってきます。
また、初期費用については、運営会社が定期的に実施しているキャンペーンを利用することでお得になります。初期費用が実質無料になるケースもありますので、契約前には各社の公式サイトをしっかりと確認してください。
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失敗しないバーチャルオフィスの選び方!7つの比較ポイント

数多くのバーチャルオフィスの中から、自社に最適なサービスを見つけるための7つの比較ポイントを解説します。これらのポイントを一つずつチェックし、後悔のない選択をしましょう。
ポイント1:初期費用と月額料金の妥当性を確認する
料金は重要な比較ポイントの一つですが、単に月額料金の安さだけで選ぶと後悔につながる場合があります。入会金や保証金などの初期費用、基本料金に含まれるサービス内容、そして追加で発生する可能性のあるオプション料金を全て含めた「総額」で比較検討することが重要です。
| 月額基本料金 | どのサービスが基本料金に含まれているか (住所利用、郵便物転送の回数など) |
| オプション料金 | 郵便物の即時転送、電話秘書代行、会議室利用など |
| その他 | 契約更新料や解約金は発生するか |
ポイント2:事業イメージに合う住所・立地を選ぶ
バーチャルオフィスの住所は、あなたの会社の「顔」となります。IT系なら渋谷、ファッション系なら青山や表参道、信頼性が重視されるなら丸の内や銀座など、自社の事業内容やブランドイメージに合った住所を選ぶことで、ビジネスにプラスの効果が期待できます。また、郵便物の受け取りや会議室の利用で実際に訪れる可能性がある場合は、自宅や主要な取引先からのアクセスが良い場所を選ぶと便利です。
【関連記事】法人登記の住所はどこがいい?自宅・オフィス・バーチャルオフィスの選択肢を解説
ポイント3:自社に必要なサービス内容が揃っているか確認する
住所貸し以外にどのようなサービスが必要かを明確にし、それが基本プランに含まれているか、あるいはオプションで利用可能かを確認しましょう。例えば、郵便物が多いなら転送頻度の高いプラン、顧客からの電話対応が重要なら電話秘書代行、打ち合わせが多いなら会議室利用が必須となります。不要なサービスが多く含まれる高額なプランは避け、自社の事業フェーズに合わせて過不足のないサービスを選びましょう。
ポイント4:法人登記が可能かしっかりと確認する
会社設立を目的としてバーチャルオフィスを利用する場合は、その住所で法人登記が可能かを契約前に確認しておくことが重要です。運営会社や料金プランによっては、法人登記が認められていない場合があります。Webサイトに「法人登記可」と明記されているか、契約前に問い合わせて確実な情報を得ることが重要です。
【関連記事】【初心者向け】バーチャルオフィスで会社設立は大丈夫?不安を解消する完全ガイド
ポイント5:会議室などの物理的スペースの利用可否を確認する
普段はリモートワークでも、取引先との商談やチームでのミーティングなど、対面での打ち合わせが必要になる場面はあります。そのような場合に備え、会議室やワークスペースをレンタルできるバーチャルオフィスは非常に便利です。利用料金、部屋の広さや設備、予約のしやすさなどを事前に確認しておきましょう。
ポイント6:資本金や実績など倒産リスクがないか確認する
万が一、契約しているバーチャルオフィスの運営会社が倒産・廃業してしまった場合、その住所は利用できなくなります。そうなると、本店所在地の変更登記が必要となり、登録免許税(同一法務局の管轄内なら3万円、管轄外への移転なら6万円)や専門家への依頼費用、名刺やWebサイトの修正費用など、予期せぬコストと手間が発生します。運営歴が長いか(数年以上の運営歴)、資本金は十分か、利用者数や拠点数は多いか、といった点は安定性を判断する材料になります。
また、運営会社の信頼性を判断する補足材料として、入会審査を厳格に行っているかも確認しておきたいポイントです。審査が甘いと、犯罪目的の業者が同じ住所を利用するリスクが高まり、住所のブランド価値が下がる恐れがあるためです。倒産リスクとあわせて、運営会社の経営状況や運営実績、審査体制まで事前に確認することが大切です。
ポイント7:契約期間や解約条件を確認する
契約後のトラブルを避けるために、最低契約期間や解約手続きの方法、解約金の有無といった契約条件も事前に確認しておきましょう。 特に、「解約は何ヶ月前までに申し出る必要があるか」という点は重要です。事業の状況変化に柔軟に対応できるよう、契約内容をしっかりと理解した上で契約に進みましょう。
契約前に知っておきたいバーチャルオフィスの注意点
バーチャルオフィスには契約前に知っておくべき注意点が存在します。後々のトラブルを避けるためにも、以下の点を必ず確認してください。
事業内容によっては利用・登記ができない
すべての業種でバーチャルオフィスが利用できるわけではありません。例えば、弁護士・税理士・司法書士・行政書士などの士業(※公認会計士は除く)、人材派遣業、建設業、宅地建物取引業、古物商などが該当します。これらの業種は業法上、独立した事務所の実体や設備、専任者の配置などが要件とされているため、バーチャルオフィスのみでは許認可を取得できません。なお、有料職業紹介事業については2017年の法改正で面積要件が緩和されましたが、事業活動の実態が必要なため、住所貸しのみのバーチャルオフィスでは依然として困難です。また、法人登記自体は商業登記法上可能ですが、許認可が下りなければ事業を行えないため、自社の事業がバーチャルオフィスで運営可能か、事前に所管官庁の要件を確認することが重要です。
【関連記事】弁護士はバーチャルオフィスで登録不可?禁止の理由と審査を通す代替案
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銀行の法人口座開設で審査が厳しくなる場合がある
バーチャルオフィスを利用していると、一部の金融機関では法人口座の開設審査において事業実態の確認が慎重に行われる傾向があります。これは、過去にバーチャルオフィスが犯罪に利用されたケースがあることに加え、犯罪収益移転防止法や金融庁のガイドラインに基づき、金融機関に取引目的や事業内容の確認が義務付けられているためです。
対策として、事業計画書やWebサイトをしっかりと作り込み、事業の実態を明確に説明できるように準備しておくことが重要になります。また、法人口座開設の実績が豊富なバーチャルオフィスを選ぶのも一つの手です。
バーチャルオフィス契約までの基本的な流れ

自分に合ったバーチャルオフィスを見つけたら、契約に進みます。ここでは、一般的な契約までの流れを解説します。
手順1:利用したいサービスを明確にする
まずは、自社の事業に「何が必要で、何が不要か」を整理します。 法人登記は必要か、郵便物は月に何通くらい届く見込みか、電話対応は必要か、会議室は利用するかなどをリストアップし、サービスの優先順位をつけましょう。
手順2:複数の運営会社を比較検討する
手順1で明確にした要件をもとに、複数のバーチャルオフィス運営会社を比較します。料金、住所、サービス内容、運営会社の信頼性など、先ほど解説した7つのポイントに沿って検討し、候補を2~3社に絞り込みます。
【関連記事】東京のバーチャルオフィスおすすめ比較15選|安い・登記可・失敗しない選び方まで解説
手順3:申し込みと審査
利用したいバーチャルオフィスが決まったら、公式Webサイトの申し込みフォームから手続きを行います。その後、運営会社による入会審査が行われます。審査では、申込者の本人確認書類や、法人の場合は登記簿謄本などの提出が必要です。この審査は、犯罪収益移転防止法に基づくものであり、信頼できる運営会社の証でもあります。
手順4:契約と利用開始
審査に通過すると、契約手続きと初期費用の支払いへと進みます。これらが完了すれば、正式にバーチャルオフィスの利用を開始できます。多くのサービスでは、契約後すぐに住所を利用して法人登記の手続きなどを進めることが可能です。
よくある質問
ここでは、バーチャルオフィスを検討している方が契約前に抱きやすい「よくある質問」をQ&A形式でまとめました。気になる疑問や不安をしっかりと解消し、ご自身のビジネスに最適なバーチャルオフィスを安心して選びましょう。
Q. バーチャルオフィスは違法ではないですか?
A.結論から言うと、バーチャルオフィスの利用自体は合法であり、違法ではありません。ただし、前述の通り、特定の根拠法令で実態的な営業所要件が定められている業種では利用が認められない場合があります。また、バーチャルオフィス事業者は犯罪収益移転防止法に基づき本人確認が義務付けられており、違法な事業目的で住所を利用することは固く禁じられています。信頼できる運営会社を選び、正当な事業目的で利用する限り、法的な問題はありません。
【関連記事】バーチャルオフィスは怪しい?そう思われがちな理由と、安心して使える判断基準
Q. 契約前に内見はできますか?
A. 運営会社によりますが、会議室やワークスペースを併設しているバーチャルオフィスでは、内見に対応している場合があります。 内見が可能な場合は、オフィスの雰囲気、受付スタッフの対応、建物のグレードなどを直接確認できる絶好の機会です。 不安な点があれば、積極的に内見を申し込むことをお勧めします。
Q. 地方在住でも都心のバーチャルオフィスを契約できますか?
A. はい、問題なく契約できます。バーチャルオフィスは物理的なオフィスに通う必要がないため、居住地に関わらず、どの地域の住所でも利用することが可能です。 地方に住みながら都心の一等地にビジネス拠点を持ち、都市部の企業と取引を行うといった活用方法も一般的です。
Q. ネットショップの「特定商取引法に基づく表記」に利用できますか?
A. はい、一定の条件を満たせば利用可能です。消費者庁の「通信販売広告Q&A」(Q18)では、バーチャルオフィス運営事業者が事業者の現住所・本人名義の電話番号を把握し、両者間で確実に連絡が取れる体制があるなど一定の条件を満たす場合、バーチャルオフィスの住所・電話番号を「特定商取引法に基づく表記」に記載しても法の要請を満たすとされています。
なお、消費者からの請求に応じて遅滞なく住所を開示することを条件に、住所表示自体を省略する方法もあります。いずれの場合も、出店先プラットフォームの規約で禁止されていないか、契約前に必ず確認しましょう。
Q.受け取れない郵便物や荷物はありますか?
A. はい、一部の郵便物や荷物は受け取ることができません。多くのバーチャルオフィスでは、現金書留や本人限定受取郵便、生鮮食品、規定サイズを超える大型の荷物などの受け取りを不可としています。
どのようなものが受け取りの対象外となるかは運営会社によって細かな規定が異なるため、ご契約前に利用規約を必ず確認するようにしてください。
まとめ
バーチャルオフィスは、低コストで事業の信頼性を高め、プライバシーを守ることができる、現代のビジネス環境に適した非常に便利なサービスです。しかし、その価値を最大限に引き出すためには、自社の事業内容や目的に合ったサービスを慎重に選ぶ必要があります。
本記事で解説したバーチャルオフィスの特徴や失敗しない選び方についての要点をまとめます。
✅ 物理的なスペースを借りず、低コストで事業用の住所や機能をレンタルできます。
✅ 表面的な月額料金だけでなく、初期費用やオプションを含めた「総額」で比較することが重要です。
✅ 自社の事業イメージに合う立地や、法人登記の可否など必要なサービスをしっかりと見極めます。
✅ 業種による許認可の制限や、法人口座開設における審査基準などの注意点を事前に確認しておきましょう。
自社に最適なバーチャルオフィスをしっかりと比較・選択し、ビジネスの成功に向けて新たな一歩を踏み出しましょう。
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writing by:nex株式会社 事業企画室
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