【保存版】コワーキングスペースの選び方|初めてでも失敗しないチェックポイント

コワーキングスペースは、料金や立地だけでなく、雰囲気やサービス内容も大きく異なります。
そのため「どこを基準に選べばいいのか分からない」と迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、コワーキングスペースの選び方の基本条件から目的別のおすすめポイント、失敗しないためのチェックリストまでをわかりやすく整理しました。これから初めて利用する方も、すでに検討中の方も、自分に合ったスペース選びのヒントとしてお役立ていただければ幸いです。
目次
目的別コワーキングスペースの選び方

コワーキングスペースと一口にいっても、その雰囲気やサービスは施設ごとに大きく異なります。ここでは「どんな目的で利用するか」に応じて、最適なスペースの選び方を紹介します。
クリエイティブな働き方にぴったりなコワーキングスペース
デザインや企画、コンテンツ制作など、発想力が求められる仕事には、刺激やインスピレーションを得られる空間が最適です。アート作品が飾られていたり、開放感のある内装やカフェのような雰囲気のスペースは、気分を切り替えやすく新しいアイデアも生まれやすい環境です。交流イベントやクリエイター同士のつながりを重視している施設もおすすめです。
静かに集中したい人向けのコワーキングスペース
資格試験の勉強やライティング、プログラミングなど、集中して取り組みたい人には「静音エリア」や「個別ブース」が設けられている施設が適しています。ブースタイプや、私語禁止の図書館のような空間を持つコワーキングスペースなら、周囲の雑音を気にせず作業に没頭できます。
交流・つながりを重視する人におすすめのスペース
「人脈を広げたい」「同業や異業種とつながりたい」という方には、オープンデスク中心のレイアウトや、会員同士のイベントが活発な施設が向いています。カジュアルに会話できるラウンジや、定期的なセミナー・懇親会がある拠点なら、自然なネットワーキングの機会を得やすいでしょう。
費用を抑えて使いたい人向けのコワーキングスペース
「とりあえず作業場を確保したい」「固定費をできるだけ抑えたい」という方には、必要最低限のサービスに絞った低価格プランがおすすめです。月額数千円から利用できるプランや、登記・会議室をオプション化してコスト調整ができる施設もあります。THE HUBでもビジネスプラン(1拠点利用)を月額1万円以下の価格帯〜で展開しており、コストを重視したい方に適しています。
複数人での利用に適したコワーキングスペース
チームでの作業やプロジェクト拠点として使いたい場合は、固定席や複数名で利用できるブース、プロジェクトルームを備えた施設を選びましょう。会議室の動線や予約のしやすさ、法人契約が可能かどうかも重要なチェックポイントです。
コワーキングスペース選びで失敗しないために

コワーキングスペースは便利で柔軟に使える反面、選び方を間違えると「思った環境と違った」「費用が予想以上にかかった」といった後悔につながることもあります。ここでは失敗を防ぐために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
1)利用目的を明確にすることの重要性
コワーキングスペースを「安いから」「雰囲気が良さそうだから」といった理由だけで選ぶと、自分の働き方と合わずに後悔するケースがあります。まずは「なぜコワーキングスペースを利用するのか」を具体的に言語化しておくことが大切です。
・集中できる作業環境を確保したい
・法人登記や住所利用が必要
・人脈づくりや交流の機会を求めている
・チームで使える拠点が欲しい
このように目的を整理することで、不要な候補を早い段階で除外でき、自分に合うスペースを効率よく見つけられます。
2)比較すべきポイントを絞る
候補が多いと「料金」「立地」「設備」「雰囲気」など、すべてを比べたくなりますが、全条件を完璧に満たす施設はほとんどありません。効率よく比較するには 自分にとって譲れない条件を2〜3つに絞ること がコツです。
・「費用を最優先、多少遠くてもOK」
・「駅近が必須、料金はやや高くても許容」
・「会議室必須、フリードリンクはなくてもいい」
こうした優先順位を持つことで、現実的な候補に絞り込めます。
3)よくある失敗パターン
・安さだけで決めて失敗
実際には設備が簡素で、仕事に必要な環境が整っていなかった。
→ 内覧時に雰囲気や設備を確認し、自分に必要な条件を満たしているかをチェックする。
・契約条件を見落とした
最低利用期間が長く、思ったより柔軟に解約できなかった。
→ 契約前に規約を確認し、利用期間・解約条件・キャンペーン適用条件を理解しておく。
・サービスが基本料金に含まれていなかった
登記や郵便受け取りは不可ではなかったが、オプション扱いで追加費用が発生した。
→ 料金に何が含まれるのかを事前に確認し、オプション費用も含めたトータルコストで比較する。
・会議室やブースが予約しにくかった
利用者が多く、必要なタイミングで会議室や集中ブースを押さえられなかった。
→ 予約システムや利用可能枠を内覧時に確認し、利用頻度に見合うかを判断する。
コワーキングスペースとは何か

コワーキングスペースは、ここ数年で急速に広がりを見せている新しい働くスタイルの一つです。
カフェよりも集中でき、自宅よりも整った環境を、オフィス契約よりも手軽に利用できる場所として、フリーランスや副業ワーカー、スタートアップまで幅広く活用されています。
コワーキングスペースの魅力と利点
コワーキングスペースとは、複数の利用者が同じ空間をシェアしながら仕事や学習を行う場所です。
Wi-Fiやデスク、電源、会議室などが完備されており、カフェのような気軽さとオフィスの機能性を兼ね備えています。自宅よりも集中でき、従来のオフィスよりもコストを抑えて利用できる点が大きな魅力です。
なぜコワーキングスペースを選ぶべきか
働き方の多様化に伴い、「自宅では集中できない」「カフェでは落ち着かない」「オフィスを借りるのはコストが高い」といった課題を抱える人が増えています。
コワーキングスペースなら、必要なときに必要なだけ利用できる柔軟性があり、立地や料金プランの選択肢も豊富です。テレワーカー、副業ワーカー、フリーランスにとって「ちょうどいい働く場所」として選ばれています。
コワーキングスペースとレンタルオフィスの違い
両者は混同されやすいですが、性質は大きく異なります。
コワーキングスペース | 共用空間を利用する前提で、利用者同士が近い距離感で作業します。偶発的な出会いや会話からネットワークが広がることもあります。 |
レンタルオフィス | 個室や固定ブースを借りる形態で、独立性・静音性が高いのが特徴です。法人登記や来客対応など、ビジネス拠点としての利用に適しています。 |
目的に応じて、どちらを選ぶかを見極めることが大切です。
コワーキングスペースの特徴と文化
コワーキングスペースには、年齢・業種を問わずさまざまな人が集まります。フリーランスや起業家はもちろん、副業ワーカーや学生も利用するなど、多様なコミュニティが形成されています。
一部の施設ではラウンジやイベントを通じて利用者同士の交流を促しており、単なる作業場にとどまらず「学びの場」「人とつながる場」としての文化が根付いています。
選び方の基本条件

コワーキングスペースは施設によって個性が大きく異なります。ここでは、利用前に必ずチェックしておきたい基本条件を5つに分けて紹介します。
立地条件とアクセスの重要性
毎日または週数回通うことを考えると、駅からのアクセスは最重要ポイントです。「徒歩3分」と書かれていても出口によっては10分以上かかることもあるため、実際に利用する経路を確認しましょう。さらに周辺にコンビニや銀行、郵便局、カフェなどが揃っているかどうかも快適さに直結します。
スペースの雰囲気とインテリア
作業効率は環境に左右されます。明るく開放的な空間で気分を上げたい人もいれば、落ち着いた色調の内装で集中したい人もいるでしょう。
グリーンやアートが取り入れられた空間、静かな図書館風の空間など、施設ごとに雰囲気は異なります。利用者層(年代・職種)との相性も含めて、内覧で自分に合うか確かめるのが安心です。
設備とサービス内容の確認
Wi-Fiの速度や安定性、電源数、会議室や集中ブースの有無は業務効率に直結します。複合機やフリードリンク、文房具貸出などの付帯設備も確認しましょう。来客がある場合は受付対応や英語対応の有無、秘書サービスやティーサーブなどの付加サービスも比較ポイントになります。
料金体系のチェックポイント
料金は「月額固定」「時間・日単位」「回数券制」など多様です。一見安くても、登記・郵便転送・会議室利用がオプション課金で、結果的に割高になることも。料金に何が含まれているのかを確認し、トータルコストで比較することが大切です。
契約条件とルールの確認
最低利用期間、解約予告期間、保証金や手数料の有無など契約条件は施設によって異なります。
また「通話OK/NG」「土日祝の利用可否」「ゲスト同伴」など、利用ルールも事前に把握しておくことが重要です。
キャンペーン適用時には最低利用期間などが条件になっていることも多いため、必ずチェックしましょう。
利用者の声と体験談

コワーキングスペースを選ぶ際、実際の利用者がどう感じているかを知ることはとても参考になります。ここでは、満足点・不満点から仕事の変化、交流体験までを紹介します。
満足した点と不満点のレビュー
利用者から寄せられる満足点としては、「駅から近くて通いやすい」「Wi-Fiが安定して快適」「デスクや椅子が広く作業しやすい」 といった実用性に関する評価が多く見られます。こうしたアクセスの良さや設備の安定性は、毎日利用するうえで大きな安心感につながります。
一方で、不満点として挙げられるのは、「会議室やブースの予約が取りにくい」「空調の効きにムラがある」「他の利用者の話し声が気になることがある」 などです。こうした点は施設によって差があるため、内覧での確認や口コミのチェックが、後悔を防ぐための大切なポイントになります。
利用者の仕事の変化と効果
「自宅では集中できなかったが、毎日決まった場所に通うことで生産性が上がった」「周囲に刺激を受けて独立や副業への意欲が高まった」など、ポジティブな効果を感じる声は多いです。コワーキングスペースを使うことで仕事と生活のメリハリがつき、時間管理の精度も高まったという意見もあります。
初めて利用する人へのアドバイス
「まずはスポット・ドロップインで1日利用から試すのがおすすめ」
「混雑する時間帯を見ておくと安心」
「イヤホンや耳栓を持参すると便利」
経験者ならではの具体的なアドバイスが寄せられています。初回は口コミや公式サイトを確認して、自分の働き方に合うかを下見してから契約するのが安心です。
他の利用者との交流体験
「ランチで知り合った人と一緒にプロジェクトを始めた」「隣の席の人との会話が仕事につながった」など、偶発的な交流からビジネスの広がりにつながる事例も少なくありません。
ただし「静かに作業したい人には少し賑やかに感じることもある」ため、交流の多い拠点かどうかを事前に把握しておくのが良いでしょう。
コワーキングスペース市場の動向と今後の展望

利用者層と働き方の変化
かつてコワーキングスペースの利用者はフリーランスやスタートアップが中心でした。しかし近年は、副業ワーカーやリモートワーカー、地方移住者、そして大企業の社員まで幅広い層に広がっています。
コロナ禍以降「固定のオフィスを持たない」選択肢が一般化し、柔軟に働ける環境を求める人が増えたことが大きな背景です。今後も、個人から法人まで多様な働き方に応える場として需要は高まると予測されます。
地方・郊外型スペースの拡大
これまでは都心の大型施設が中心でしたが、最近は郊外や地方都市にもコワーキングスペースが増加しています。
リモートワークやワーケーション需要の拡大により、生活圏内で働ける「職住近接」のニーズが高まっているためです。自治体と連携してサテライトオフィスを整備したり、空き物件をリノベーションして地域コミュニティに開かれたスペースを運営したりする動きも見られます。今後は「都心×地方」の両立が当たり前となり、働く場所の選択肢がさらに広がるでしょう。
企業利用の増加と法人向けプラン
大企業や中小企業による法人契約での利用も増えています。サテライトオフィスやプロジェクト単位でのチーム拠点として導入されるケースが多く、セキュリティや入退室管理、法人請求書対応などのニーズに応じたサービスが拡充されています。
さらに、複数拠点を横断利用できるプランを導入するブランドも増えており、分散型勤務や出張時の拠点利用を後押ししています。
人気のコワーキングスペース
全国的に展開している定番ブランドから、ユニークなコンセプトを持つ施設まで、特に人気の高いコワーキングスペースをピックアップしました。それぞれの料金感やサービス内容、雰囲気の違いを把握することで、自分に合った拠点を見つけやすくなります。
THE HUB
圧倒的なコストパフォーマンスに加え、デザイン性と機能性を兼ね備えている点が魅力です。さらに、全国1,000拠点以上の提携ラウンジや会議室、ホテル、カラオケなども利用可能で、利便性の高さが支持されています。
BIZcomfort(ビズコンフォート)
豊富なプラン展開が特徴。コワーキングスペースだけで5種類のプランがあり、「毎日フルで使いたい人」から「週末だけ使いたい人」、「全国を飛び回る人」まで、働き方に合わせて無駄なく選べる柔軟さがあります。
fabbit
イベントやセミナーの開催が多く、ビジネスマッチングに強いのが特徴です。コワーキングエリアに加え、法人登記・会議室・個室プランも用意されており、「働く場所+成長の場」を求める人に最適です。
Regus
世界120か国以上で展開するグローバルブランド。ハイグレードなビル立地や有人受付サービスが標準で、法人利用や外資系企業に選ばれやすいスペースです。信頼性やブランド力を重視する企業向き。
WeWork
世界的に有名なコワーキングスペースブランド。開放的でデザイン性の高い空間、ネットワーキングイベントの豊富さが大きな魅力です。
まとめ|自分に合ったコワーキングスペースを選ぶために
目的や働き方に合わせたスペース選びが最重要
コワーキングスペースを選ぶうえで一番大切なのは、「何のために使うのか」 を明確にすることです。
集中して作業したいのか、人脈を広げたいのか、登記や拠点として使いたいのか──目的を整理してから候補を探すことで、ミスマッチを防げます。
料金・設備・立地などは比較表や内覧でしっかり確認
費用だけでなく、設備・雰囲気・契約条件も施設によって大きく異なります。
会議室の予約状況や空調の快適さ、他の利用者の雰囲気などは、公式サイトだけでは分からないことも多いもの。内覧や比較表を活用して、自分の優先条件を満たしているか確認しましょう。
まずは1日利用や見学からスタートしてみよう
気になる施設があれば、ドロップイン利用や無料体験から始めてみるのがおすすめです。
実際に利用することで、静かさ・使いやすさ・周辺環境などをリアルに体感でき、「ここなら続けられる」と確信を持って契約に進めます。
nexが運営する「THE HUB」では、東京・神奈川・名古屋・京都・大阪など、全国80拠点以上でコワーキングスペースを展開しています。
気になるエリアに拠点があるか、ぜひチェックしてみてくださいね。

writing by:nex株式会社 事業企画室
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