ひとり起業の始め方|準備・手続き・費用と小さく始めるコツを解説
2026年9月18日
「自分の経験やスキルを生かして、ひとりで事業を始めたい」と考えていても、何から手をつければよいのか迷う方は多いのではないでしょうか。事業内容の決定や資金の準備、開業手続き、集客など、ひとり起業にはさまざまな準備が必要です。
ひとり起業を始める際は、最初から大きな投資をするのではなく、顧客のニーズを確かめながら小さく始めることが大切です。あわせて、事業用住所や働く場所を含めた固定費を見直し、無理なく続けられる環境を整えましょう。
この記事では、ひとり起業の始め方を、事業の方向性を決める段階から開業準備、必要な手続き、集客まで順を追って解説します。個人事業主と法人の違いや、初期費用・固定費を抑えるコツ、住所・仕事場の選び方も紹介しますので、起業に向けた第一歩にお役立てください。
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目次
ひとり起業とは?始める前に知っておきたい基礎知識
ひとり起業とは、共同経営者や従業員を置かず、自分を中心に事業を立ち上げて運営することです。個人事業主として開業する方法と、ひとりで会社を設立する方法があり、事業内容や将来の計画に合わせて選べます。
ひとり起業の特徴と働き方
ひとり起業では、商品・サービスの提供に加え、営業や経理、顧客対応なども自分で管理します。ライターやデザイナー、コンサルタント、ネットショップ運営などが事業の例です。
働く場所は、自宅や顧客先、シェアオフィスなど、仕事内容に合わせて選べます。すべての業務をひとりで抱える必要はなく、外注や業務支援サービスを組み合わせることも可能です。
ひとり起業のメリットと注意点
ひとり起業には意思決定の速さや費用を抑えやすいメリットがあります。一方、自分に業務が集中するため、収入と仕事量の両面で備えが必要です。
| 目 | メリット | 注意点・備え |
|---|---|---|
| 意思決定 | 方針や価格を自分で決められる | 顧客の反応や数字をもとに判断する |
| 費用 | 雇用や専用オフィスの費用を抑えやすい | 売上が少ない期間の資金を確保する |
| 働き方 | 場所や時間を調整しやすい | 納期と対応可能な仕事量を管理する |
| 事業運営 | 得意分野を軸に事業をつくれる | 専門外の業務は相談・外注を検討する |
自由度を生かすには、固定費を増やしすぎず、自分が休む場合にも対応できる運営体制を考えておくことが大切です。
ひとり起業は何から始める?事業の方向性を決める
ひとり起業で最初に取り組みたいのは、「誰に・何を・いくらで提供するか」を決めることです。開業準備に費用をかける前に、実際に購入してもらえる事業かを確かめましょう。
自分の経験・スキルから提供できる価値を探す
これまでの仕事で身につけた知識や、人からよく頼まれることを書き出します。「文章が書ける」だけでなく、「採用担当者向けの記事を制作できる」のように、相手に提供できる成果まで具体化すると、サービスにまとめやすくなります。
誰のどんな悩みを解決するかを明確にする
対象を広げすぎると、サービスの特徴が伝わりにくくなります。顧客の業種や状況、困っていることを整理し、自分に依頼する理由を明確にしましょう。
| 決めること | 具体例:Web制作の場合 |
|---|---|
| 誰に提供するか | 開業直後の小規模店舗 |
| どんな悩みを解決するか | 店舗情報や予約方法をWebで案内できない |
| 何を提供するか | 店舗紹介ページと予約導線の制作 |
| どう差別化するか | 原稿作成から公開後の更新まで支援する |
| どう料金を設定するか | 制作費と月額の更新費を分ける |
小さく試して需要と収益性を確かめる
試作品や範囲を絞った有料サービスを用意し、見込み客の反応を確認します。問い合わせ数だけでなく、購入につながるか、作業時間に見合う利益が残るかも重要です。反応をもとに内容や価格を調整してから、投資を増やしましょう。
ひとり起業の始め方|開業までの準備と手順
事業の方向性が決まったら、計画・資金・活動拠点・手続きを整えます。必要な準備は業種や事業形態で異なるため、次の流れを基本に確認してください。
| 手順 | 主な準備 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 1 | 事業計画を作る | 売上目標と必要な経費 |
| 2 | 事業形態を選ぶ | 個人事業主か法人か |
| 3 | 資金を準備する | 開業費用と当面の生活費 |
| 4 | 住所・仕事場を決める | 住所利用・登記・作業環境 |
| 5 | 手続きを確認する | 税務上の届出や業種別の許認可 |
| 6 | 業務環境を整える | 入出金管理・契約・請求の方法 |
事業計画を立てて売上・経費の見通しを整理する
サービス内容、販売価格、想定顧客数、毎月の経費をまとめます。売上は「単価×販売数」で見積もり、実際に対応できる仕事量かを確認しましょう。売上が計画を下回る場合も想定しておくと、支出を判断しやすくなります。
個人事業主と法人のどちらで始めるかを決める
事業形態は、開業時の負担だけでなく、取引先の条件や事業拡大の予定も踏まえて選びます。法人は設立や維持に費用・事務負担がかかるため、「起業するなら会社設立が必要」と考える必要はありません。税金や社会保険を含む比較は、専門家に相談すると整理しやすくなります。
開業資金と当面の生活費を確保する
機材や備品などの開業資金と、売上が安定するまでの事業経費・生活費を分けて見積もります。必要額は業種や家計によって異なるため、毎月の支出と入金見込みから、手元資金で何か月続けられるかを確認しましょう。
事業用住所と働く場所を決める
自宅を仕事場にする場合も、Webサイトや名刺に使う住所をどうするか検討が必要です。作業場所と事業用住所は、分けて考えられます。 自宅で働きながら、対外的な住所にはバーチャルオフィスを利用する方法もあります。
ただし、業種の許認可や契約条件によって利用できる住所・設備が異なるため、先に必要条件を確認してください。
必要な手続き・許認可を確認する
個人事業主は開業に関する税務上の届出、法人は会社設立登記や設立後の届出などを確認します。青色申告を希望する場合は、開業届とは別に申請期限の確認が必要です。飲食業など、事業開始前に許認可が必要な業種もあります。
税務手続きの詳細は、国税庁「個人で事業を始めたとき/法人を設立したとき」で確認できます。
口座・会計ソフト・契約書などの業務環境を整える
事業と生活の入出金を分け、売上・経費を記録する方法を決めます。見積書や請求書のひな形に加え、業務範囲、納期、支払条件を確認できる契約書も用意すると、受注後の認識違いを防ぎやすくなります。
ひとり起業に必要な費用は?初期費用と固定費を把握する
ひとり起業に必要な費用は、店舗や在庫の有無、事業形態によって大きく変わります。一律の金額で考えず、開業時に支払う費用と、毎月発生する費用を分けて把握することが大切です。
開業時にかかる主な初期費用
パソコンや業務用機材、Webサイト、名刺などの準備費用が代表的です。事業によっては、仕入れ、店舗の契約・内装、許認可、法人設立に関する費用も発生します。手持ちの設備を活用し、売上が立つ前の支出を絞りましょう。
開業後に毎月かかる主な固定費
通信費、ソフト利用料、オフィス代などは、売上が少ない月も支払いが続きます。月額料金だけでなく、年会費や更新費用も含めて比較してください。
| 費用の区分 | 主な項目 | 抑えるための考え方 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 機材・備品・Webサイト制作 | 開業時に必要なものからそろえる |
| 固定費 | オフィス代・通信費・ソフト利用料 | 利用頻度に合う契約を選ぶ |
| 変動費 | 仕入れ・発送費・販売手数料 | 販売価格に対する利益を確認する |
| 不定期の支出 | 更新料・修理費・年会費 | 月々の資金計画に織り込む |
資金不足を防ぐために確認したい入金・支払いのタイミング
売上が発生しても、入金前に仕入れや外注費の支払いが来ることがあります。取引ごとの入金日と支払日を把握し、税金などの支払い分も確保しておきましょう。必要に応じて着手金や分割払いを相談する方法もあります。
ひとり起業で最初の顧客を獲得するには?
最初の顧客を獲得するには、サービスを用意するだけでなく、「何を依頼できるか」と「どう申し込むか」を伝える必要があります。事業準備と並行して、見込み客と接点をつくりましょう。
既存の人脈や紹介を通じて仕事につなげる
以前の仕事仲間や知人に、対象顧客、提供内容、相談方法を具体的に伝えます。「独立しました」という報告だけでなく、どのような困りごとに対応できるかを示すと、紹介につながりやすくなります。
Webサイト・SNSで実績とサービス内容を伝える
サービス内容、料金の目安、実績、依頼の流れ、問い合わせ先を整理して掲載します。実績が少ない段階では、自主制作のサンプルや支援できる内容を示しましょう。顧客情報や制作物を公開する際は、掲載許可の確認も必要です。
| 集客方法 | 向いている使い方 | 準備したいもの |
|---|---|---|
| 人脈・紹介 | 既存のつながりから相談を受ける | 短いサービス紹介文 |
| Webサイト | 比較検討中の顧客に詳細を伝える | 料金・実績・問い合わせ導線 |
| SNS | 専門性や仕事への姿勢を知ってもらう | 顧客の悩みに役立つ発信 |
| マッチングサービス | 案件に応募して実績をつくる | プロフィール・提案文・サンプル |
小さな案件から実績を積み、継続依頼につなげる
最初は対応範囲を絞った案件で、品質や進め方を評価してもらう方法があります。納品後に課題や改善点を確認し、必要な追加支援を提案しましょう。実績づくりを優先する場合も、過度な値下げや無制限の修正対応は避けることが大切です。
ひとり起業を無理なく続けるためのポイント

ひとり起業では、売上を増やすことに加え、利益と時間を確保することが重要です。忙しさだけで事業の状態を判断せず、支出や作業時間を定期的に見直しましょう。
固定費を抑え、売上に合わせて投資する
契約するサービスや設備は、現在の事業に必要かを基準に選びます。オフィスも利用頻度を考え、住所利用、共用の作業席、専用個室などから、必要な機能を選ぶと支出を調整しやすくなります。
価格と業務範囲を明確にして仕事を抱え込みすぎない
見積もり時に、納品物、修正回数、対応時間、追加料金の条件を明示します。価格は制作・作業時間だけでなく、打ち合わせや事務処理にかかる時間も含めて考えましょう。
専門家や外部サービスを活用して負担を減らす
税務や契約など、判断に専門知識が必要な業務は専門家への相談を検討します。予約受付や請求書作成などの定型業務も、ツールを使うことで、営業やサービス提供に充てる時間を確保しやすくなります。
相談相手を確保し、定期的に事業を見直す
経営者仲間や支援機関など、相談できる相手を見つけておきます。毎月、次の項目を確認し、問題が小さいうちに調整しましょう。
| 見直す項目 | 確認すること |
|---|---|
| 売上・利益 | 経費を差し引いて必要な利益が残っているか |
| 手元資金 | 今後の支払いに対応できるか |
| 仕事量 | 納期や休息に無理がないか |
| 集客 | 次の相談・受注につながる活動ができているか |
| 契約サービス | 使っていない固定費がないか |
ひとり起業の住所・仕事場はどう選ぶ?
住所・仕事場選びは、費用だけでなく、プライバシーや業務効率にも関わります。「住所が必要なのか」「作業席が必要なのか」「専用個室が必要なのか」を分けると、自分に合う選択肢を絞れます。
自宅で始める場合のメリットと確認事項
自宅での起業は通勤が不要で、別途オフィスを借りる費用を抑えやすい方法です。一方、作業への集中や来客対応、自宅住所の公開が課題になることがあります。賃貸借契約や管理規約で、事業利用・登記が認められるかも確認しましょう。
事業用住所を利用できるバーチャルオフィス
バーチャルオフィスは、事業用の住所を利用できるサービスです。自宅を作業場所にしながら、Webサイトや名刺に掲載する住所を分けたい場合に検討できます。
住所利用と法人登記では対応プランが異なることがあり、郵便物の受取・転送条件も確認が必要です。許認可などで実際の事業所や設備が求められる業種は、住所だけで要件を満たせるとは限りません。
作業や商談の場所を確保できるシェアオフィス・レンタルオフィス
自宅以外で集中する場所が必要なら共用席を使えるシェアオフィス、専用の仕事場が必要ならレンタルオフィスが候補になります。オンライン会議のルールや個室・会議室の有無も、選ぶ際のポイントです。
| 選択肢 | 向いている使い方 | 主な確認事項 |
|---|---|---|
| 自宅 | 追加の場所代を抑えて働く | 事業利用の可否・住所公開・作業環境 |
| バーチャルオフィス | 作業場所と事業用住所を分ける | 登記・郵便対応・住所の利用範囲 |
| シェアオフィス | 必要な頻度で共用席を使う | 営業時間・通話ルール・混雑状況 |
| レンタルオフィス | 専用個室を事業拠点にする | 初期費用・契約期間・設備 |
用途と予算に合わせて選べるTHE HUBの活用方法
THE HUBでは、バーチャルオフィス、コワーキングスペース、レンタルオフィスから、働き方に合うプランを検討できます。自宅中心なら住所利用、外で作業するなら共用スペース、専用拠点を持つなら個室というように、必要な機能から選びましょう。
バーチャルオフィスには住所貸しプランと法人登記プランがあり、郵便転送などのオプションも用意されています。拠点・プランごとの条件と、年会費・オプションを含む総額を確認してください。
自宅で仕事をしながら事業用住所を整えたい方は、まず希望エリアの住所と利用条件を確認してみましょう。
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ひとり起業の始め方に関するよくある質問
Q. 会社員のまま副業としてひとり起業できる?
会社員を続けながら事業を始める方法もあります。勤務先の就業規則や届出の要否を確認し、秘密保持・競業に関するルールを守ることが前提です。本業に支障のない範囲で需要を確かめ、独立の判断につなげましょう。
Q. 資金が少なくてもひとり起業できる?
店舗や大量の在庫を必要としない事業なら、手持ちの機材やスキルを活用して初期費用を抑えられる場合があります。ただし、開業できることと、継続できることは別です。売上が少ない期間の経費と生活費まで見積もって判断しましょう。
Q. ひとり起業でも最初から法人にするべき?
必ずしも最初から法人にする必要はありません。取引先の条件、利益の見通し、設立・維持費用、事務負担を比較して決めます。個人事業主で始め、事業の成長に合わせて法人化を検討する方法もあります。
まとめ|ひとり起業は小さく始め、事業を続けられる環境を整えよう
ひとり起業は、提供する価値と顧客を明確にし、需要を確かめることから始まります。事業計画、資金、手続き、集客を順に整え、固定費と仕事量を管理することが継続のポイントです。
住所・仕事場も、最初から必要以上にそろえる必要はありません。自宅での作業、事業用住所の利用、共用スペースや個室を組み合わせ、仕事内容と予算に合う環境を選びましょう。
THE HUBで、これから始める事業に合った住所・仕事場のプランを確認してみてください。
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writing by:nex株式会社 事業企画室
nexでは、レンタルオフィス・コワーキングスペース・バーチャルオフィスに関する情報を、コラム記事を通じてわかりやすく発信しています。
自社サービスに限らず、これから働き方を見直したい方・新しい拠点を検討している方に役立つ業界情報をお届けしていきます。

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