副業を法人化するタイミングはいつ?年収・利益の目安やメリット・デメリットを解説

2026年7月23日

副業を法人化するタイミングは、利益が年間500〜800万円前後になった頃が一つの目安とされています。ただし、利益だけで判断するのではなく、事業の継続性や信用力、資金調達の必要性なども重要なポイントです。

この記事では、副業を法人化するタイミングの目安やメリット・デメリット、法人化に向いているケースをわかりやすく解説します。法人化後に必要となる登記住所やオフィス選びについても紹介するので、これから事業を拡大したい方はぜひ参考にしてください。

副業の法人化を検討中なら、法人登記できる住所も早めに準備しておきましょう。

THE HUBなら、月額550円から利用できるバーチャルオフィスをはじめ、法人登記やレンタルオフィスにも対応。事業の成長に合わせて柔軟に利用できます。

法人化におすすめ

目次

副業を法人化する明確な基準はありません。一般的には、利益の増加によって税負担が大きくなったときや、法人としての信用力が必要になったときが検討のタイミングです。

年収や売上だけで決めず、法人の設立費用や維持費、社会保険料まで含めて判断しましょう。

法人化を検討するタイミング判断のポイント
利益が年間500〜800万円前後個人の所得税負担と法人化後の費用を比較する
副業収入が継続して増えている一時的ではなく、今後も利益を確保できるか
信用力が求められている法人とのみ取引する企業や融資への対応
本業より副業が大きくなっている独立や人材採用、事業拡大の予定があるか

利益が年間500〜800万円前後になったとき

副業の利益が年間500〜800万円前後になったら、法人化を検討する一つのタイミングです。

個人の所得税は所得が増えるほど税率が高くなる累進課税です。そのため、本業の給与と副業の所得を合算した結果、法人化した方が税負担を抑えられる場合があります。

ただし、法人化すれば必ず節税できるわけではありません。法人には設立費用や法人住民税、会計・税務の費用などがかかります。役員報酬を受け取る場合は、社会保険への加入も考慮が必要です。法人事業所は、事業主のみの場合を含めて健康保険・厚生年金保険の適用対象とされています。 

なお、法人化の判断では「売上」ではなく、原則として売上から必要経費を差し引いた利益を確認します。

副業収入が継続して増えてきたとき

副業収入が一時的に増えただけではなく、毎年安定して伸びている場合も法人化を検討するタイミングです。

法人は、利益が少ない年や赤字の年でも一定の税金や維持費が発生します。そのため、直近の収入だけでなく、今後も安定した売上と利益を確保できるかを確認することが大切です。

継続契約が増えている、固定の取引先がある、翌年以降の受注が見込めるといった場合は、法人化後の費用も負担しやすいでしょう。

取引先や金融機関から信用力が求められるとき

利益が目安に届いていなくても、取引や資金調達で法人格が必要になった場合は、早めに法人化を検討する価値があります。

企業によっては、取引先を法人に限定していることがあります。また、法人名義での契約や口座開設、融資、人材採用などを進める場合も、法人化によって事業と個人の資産・契約関係を分けやすくなります。

大手企業との取引を始めたい場合や、事業資金を調達したい場合は、税金だけでなく事業上の信用力を基準に判断しましょう。

本業より副業が大きくなったとき

副業の売上や業務量が本業を上回り、独立を考え始めたときも法人化を検討するタイミングです。

法人化すると、法人名義で契約を結び、従業員や外注スタッフを増やしながら事業を展開しやすくなります。代表者が変わっても法人は存続するため、将来的な事業承継や売却も検討できます。

次のような状況になったら、個人の副業から法人事業へ移行する準備を始めましょう。

✅ 副業だけで生活できる収入がある
✅ 継続案件や取引先が増えている
✅ 従業員や外注スタッフを増やしたい
✅ 融資を受けて事業を拡大したい
✅ 自宅とは別に登記住所やオフィスが必要になった

法人化の適切なタイミングは、本業の給与や家族構成、経費、役員報酬の設定によって異なります。利益だけで決めず、税理士や社会保険労務士などの専門家に試算を依頼すると安心です。

副業を法人化すると、税負担を抑えられる可能性があるほか、信用力の向上や事業拡大につながるメリットがあります。

ただし、法人化すれば必ず節税できるわけではありません。設立費用や社会保険料なども含めて、個人事業主のまま続ける場合と比較することが大切です。

主なメリット内容
節税の可能性所得や役員報酬の設定によって税負担を調整できる
信用力の向上法人との取引や融資、採用を進めやすくなる
経費の選択肢役員報酬や退職金などを活用できる場合がある
事業拡大人材採用や資金調達、事業承継を進めやすい

節税できる可能性がある

副業の利益が増えると、個人に課される所得税の負担も大きくなります。法人化した場合は、法人から受け取る役員報酬の金額などを調整することで、個人と法人に所得を分けられます。

所得の状況によっては、個人事業主のまま続けるよりも、全体の税負担を抑えられる可能性があります。

一方で、法人には赤字でも発生する税金や会計費用、社会保険料などがあります。法人事業所は、代表者一人だけの場合も原則として健康保険・厚生年金保険の適用対象です。節税額だけでなく、法人の維持費まで含めて比較しましょう。

社会的信用が高まる

法人化すると、登記簿に会社名や所在地、代表者などの情報が記録されます。そのため、個人名で副業を行う場合よりも、取引先から事業の実態を確認してもらいやすくなります。

企業によっては、取引先を法人に限定していることもあります。法人名義での契約や融資、人材採用を検討している場合は、法人化が事業の選択肢を広げるきっかけになるでしょう。

ただし、法人化しただけで必ず信用を得られるわけではありません。事業実績や財務状況、登記住所などもあわせて判断されます。

経費として認められる範囲が広がる

法人化すると、事業主本人への役員報酬や、一定の条件を満たした退職金などを法人の費用として扱える場合があります。

個人事業主は、自分自身に支払う給与を必要経費にはできません。一方、法人が支払う役員報酬は、金額や支給方法などの要件を満たせば損金に算入できます。 

ただし、法人化すれば私的な支出まで経費にできるわけではありません。法人の事業に必要な支出であることや、税法上の要件を満たしていることが必要です。

事業承継や事業拡大を進めやすい

法人は個人とは別の主体として存続するため、代表者が変わっても事業を継続できます。将来的に家族や第三者へ事業を引き継ぎたい場合も、個人事業より承継の仕組みを整えやすくなります。

また、法人名義での融資や契約、人材採用、外部からの出資など、事業を拡大するための選択肢も増えます。副業を将来の本業にしたい場合や、複数人で事業を運営したい場合は、早めに法人化を検討する価値があるでしょう。

副業の法人化には多くのメリットがありますが、設立費用や維持費がかかること、事務負担が増えることなどのデメリットもあります。
法人化が自分に合っているか判断するためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。

主なデメリット内容
設立費用がかかる定款認証や登記などの費用が必要
法人住民税が発生する赤字でも一定額の法人住民税を負担する
会計・税務が複雑決算や法人税申告などの手続きが必要
社会保険の加入原則として健康保険・厚生年金への加入対象となる

設立費用がかかる

法人を設立するには、定款の作成や法人登記などの手続きが必要です。

株式会社の場合は登録免許税や定款認証費用などがかかり、合同会社でも登録免許税が必要になります。また、設立後も税理士への依頼費用や法人の維持費が発生する場合があります。

利益がまだ少ない段階では、設立費用を回収できないこともあるため、事業の成長性も考慮して判断しましょう。

赤字でも法人住民税が発生する

個人事業主とは異なり、法人は利益が出ていない年でも法人住民税の均等割が課されます。そのため、赤字だから税金がかからないとは限りません。事業を継続する限り一定の維持コストがかかることを理解しておく必要があります。

利益が安定していない副業の場合は、この固定費も踏まえて法人化を検討しましょう。

会計・税務手続きが複雑になる

法人になると、決算書の作成や法人税・消費税などの申告が必要になります。
個人事業主よりも会計処理が複雑になるため、税理士へ依頼するケースも少なくありません。その場合は、毎月または毎年の顧問料が発生します。

日々の経理や帳簿管理にかかる手間も増えるため、事務作業に充てる時間やコストも考慮しておきましょう。

社会保険の加入義務が生じるケースがある

法人は、代表者一人だけの会社であっても、原則として健康保険と厚生年金保険の適用事業所となります。

会社員として本業で社会保険に加入している場合でも、副業で設立した法人の状況によっては手続きが必要になるケースがあります。制度は個々の状況によって異なるため、事前に年金事務所や社会保険労務士へ確認すると安心です。

社会保険料は法人・個人の双方で負担が発生するため、法人化による節税効果だけでなく、維持コストも含めて総合的に判断しましょう。

個人事業主と法人には、それぞれメリット・デメリットがあります。利益がまだ少ないうちは個人事業主、事業の拡大や節税を重視するなら法人が向いているケースが一般的です。

どちらが有利かは、利益額や事業の将来性、働き方によって異なります。次の比較表を参考に、自分に合った形態を選びましょう。

項目個人事業主法人
開業費用安いやや高い
節税
信用力
手続き簡単やや複雑
資金調達

個人事業主が向いている人

次のような方は、まずは個人事業主として事業を始めるのがおすすめです。

✅ 副業を始めたばかりで利益がまだ少ない
✅ 初期費用をできるだけ抑えたい
✅ 会計や税務をシンプルに管理したい
✅ 将来的に事業を続けるかまだ決めていない

利益が安定するまでは、個人事業主の方がコストや事務負担を抑えやすいでしょう。

法人化が向いている人

次のような方は、法人化を検討するタイミングといえます。

✅ 利益が年間500〜800万円前後になってきた
✅ 副業を本業として事業を拡大したい
✅ 法人との取引や融資を受けたい
✅ 従業員や外注スタッフを増やしたい
✅ 法人登記や事業用住所が必要になった

法人化すると、節税や信用力の向上だけでなく、資金調達や採用など事業拡大の選択肢も広がります。

一方で、設立費用や維持費、社会保険料などの負担も増えるため、利益だけで判断せず、今後の事業計画も踏まえて検討することが大切です。

副業を法人化する場合は、会社を設立するための手続きを順番に進めます。株式会社・合同会社のどちらを選ぶか決めてから、定款作成、法人登記、各種届出を行うのが一般的な流れです。

手順内容
1. 会社形態を決める株式会社または合同会社を選ぶ
2. 定款を作成する会社の基本ルールを定める
3. 法人登記を行う法務局で会社設立の登記を申請する
4. 各種届出を行う法人口座の開設、税務署・自治体などへ届出を提出する

会社形態を決める(株式会社・合同会社)

まずは、株式会社と合同会社のどちらで設立するかを決めます。

株式会社は社会的信用が高く、将来的に資金調達や事業拡大を考えている方に向いています。一方、合同会社は設立費用を抑えられるため、副業から小規模に始めたい方にも選ばれています。

定款を作成する

定款とは、会社名や事業内容、本店所在地など、会社の基本ルールを定めた書類です。
株式会社では公証役場での定款認証が必要ですが、合同会社では不要です。定款を作成したら、設立に必要な書類を準備します。

法人登記を行う

必要書類が揃ったら、法務局へ法人登記を申請します。
登記が完了すると法人が正式に設立され、法人番号が付与されます。この日が会社の設立日となります。

法人口座・税務署への届出を行う

法人設立後は、法人口座の開設や税務署・都道府県・市区町村への各種届出を行います。

従業員を雇う場合や社会保険の加入対象となる場合は、年金事務所などへの手続きも必要です。届出には期限が設けられているものもあるため、設立後は早めに準備を進めましょう。

法人を設立する際は、会社の住所(本店所在地)が必要です。自宅を登記住所にすることもできますが、プライバシーの保護や企業としての信用力を考え、バーチャルオフィスやレンタルオフィスを利用する方も増えています。

法人登記できる住所を準備する

法人登記には、本店所在地となる住所が必要です。
自宅住所で登記することも可能ですが、会社のホームページや名刺などに住所を掲載するケースもあるため、公開範囲を事前に確認しておきましょう。

自宅住所を公開したくないならバーチャルオフィスも選択肢

自宅住所を公開したくない場合は、法人登記に対応したバーチャルオフィスがおすすめです。
都心の住所を事業用住所として利用できるほか、郵便物の受け取り・転送などのサービスを利用できる施設もあります。

事業の成長に合わせてオフィスを選ぶことが大切

副業の段階ではバーチャルオフィスから始め、従業員の増加や来客対応が必要になったタイミングでレンタルオフィスへ移行するなど、事業の成長に合わせて働く環境を選ぶことが重要です。

THE HUBなら法人化後も柔軟に利用できる

THE HUBでは、法人登記に対応したバーチャルオフィスから、完全個室のレンタルオフィス、コワーキングスペースまで幅広いプランをご用意しています。

THE HUBの特長内容
法人登記対応月額2,310円〜で法人登記が可能
住所利用月額550円〜利用可能
全国の一等地住所東京・大阪・名古屋など主要エリアに対応
成長に合わせて変更可能バーチャルオフィスからレンタルオフィスへ移行できる
ワークスペースも充実全国1,800か所以上の提携ワークスペースを利用可能

副業から本格的な事業へ成長しても、オフィスを変えながら長く利用できることもTHE HUBの魅力です。法人化を検討している方は、事業のステージに合わせたオフィス選びもあわせて検討してみてください。

法人化におすすめ

Q.副業はいくら稼いだら法人化した方がいいですか?

明確な基準はありませんが、利益が年間500〜800万円前後になると法人化を検討する方が多くなります。
ただし、本業の給与や経費、社会保険料などによって最適なタイミングは異なります。節税だけでなく、事業の継続性や将来の事業計画も踏まえて判断しましょう。

Q.副業会社員でも法人は作れますか?

はい、会社員でも法人を設立できます。
ただし、勤務先の就業規則で副業が制限されている場合があります。法人を設立する前に、副業や兼業に関するルールを確認しておくと安心です。

Q.合同会社と株式会社はどちらがおすすめですか?

設立費用を抑えたい場合は合同会社、信用力や将来的な事業拡大を重視する場合は株式会社がおすすめです。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、事業規模や将来の計画に合わせて選びましょう。

Q.法人化すると会社に副業はバレますか?

法人化しただけで勤務先に通知されることはありません。ただし、住民税の徴収方法や勤務先への届出などが関係する場合があります。副業が認められていない会社に勤務している場合は、事前に就業規則を確認しましょう。

Q.バーチャルオフィスでも法人登記できますか?

はい、法人登記に対応したバーチャルオフィスであれば登記が可能です。

自宅住所を公開したくない方や、初期費用を抑えて法人化したい方に多く利用されています。ただし、すべてのバーチャルオフィスが登記に対応しているわけではないため、契約前に確認することが大切です。

✅ 副業の法人化は、利益が年間500〜800万円前後になった頃が一つの目安
✅ 節税だけでなく、信用力の向上や事業拡大にもつながる
✅ 一方で、設立費用や法人住民税、社会保険料などの維持コストも考慮する必要がある
✅ 利益だけでなく、事業の継続性や将来の計画も踏まえて判断することが大切

法人化を検討しているなら、法人登記に利用する住所やオフィス環境もあわせて準備しておきましょう。

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writing by:nex株式会社 事業企画室

nexでは、レンタルオフィス・コワーキングスペース・バーチャルオフィスに関する情報を、コラム記事を通じてわかりやすく発信しています。
自社サービスに限らず、これから働き方を見直したい方・新しい拠点を検討している方に役立つ業界情報をお届けしていきます。

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